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愛がたどりつく場所

完全なるぱる!フラットににのみやくん!

意地になって今年観た映画と主題歌を振り返える

なんでもないはなし

 

今年は映画を観に行こうと意識して足を運びました。というのも、理由がありまして。

今年の初め頃、映画関係者の方と接する機会がありまして。そこで言われたのは「日本人は映画館で映画を観る回数が1年間で平均1.5回くらいだ」という話でして。私は(まーそうかーでも日本は映画の料金高いもんなぁ海外と比べたらそりゃ少ないよねー)と思っていたのですが、「マジ日本人ありえない」「日本おかしい」「マジおかしい」と言わんばかりに映画館に行かない日本人を貶しはじめた映画おじさん。

それから映画おじさんの専門は洋画なようで、日本映画をとことん批判してきた。邦画はとにかく甘いだの、予算が少ないだの、海外と比べ物にならないだの、クオリティーが低いだの。私はこのへんから

 

^^

 

といった表情で固まりはじめます。さらに日本アカデミー賞もダメなんだと。まぁ確かに海外のアカデミー賞と比べたら制度が違う*1のでそりゃ価値は違いますよ。でもさー、邦画いいじゃんよー私邦画大好きなのねー?!それなのにすごい勢いで日本映画批判されたらこっちだってこう思うわけよ、

 

^^(今年はとことん映画観てやるこのやろう)

 

 

変な火がつきましたとさ。

 

私が去年映画館に行った回数は、4回。なので今年は映画館に15回行ってみせるぞこのやろう…!という大きな目標を掲げたわけです。なのでその記録として作品の雑な感想の記録です。超絶私的でごめんご!ネタバレもまあ多少?ん??お???含むと思うので読む方は注意してください。

 

私の映画スタンス。

  • 本当にほぼ邦画しか観ない
  • 洋画は派手で疲れるし面倒という食わず嫌いがすごい
  • 洋画って大抵がアクションでしょ?という偏見がすごい
  • 基本一人で観に行く
  • 学園ラブ♡キュンモノはあまり観ない
  • アニメーションもジブリ以外はあまり観ない
  • ミステリー・人間ドラマモノが多い
  • 予告・監督・脚本・演者の順で作品を選ぶ
  • 「実写化映画は原作を先に読んじゃうと必ずショックを受ける」説を信じてる
  • 始まる前の予告編も楽しみにしてるからTOHOはマジであの直前のミニアニメやめてほしい

…よく考えたら私も洋画に偏見もった嫌な人間だった。あと主題歌も結構こだわりがあって、この主題歌よりもこっちの曲のが絶対ハマるよ〜〜って帰りにイヤホンで聴きながら帰るみたいなこともあるので、今回は観た映画の主題歌を自分なりに当てはめる遊びもした。←基本邦楽しか聴きない

 

 

1:母と暮せば

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…去年公開映画だからナシ?ノーカン?いやでも映画館に行くことが目標だからいいよね?\ いいよーーー! /

観に行くのは2回目でした。なぜなら丸の内ピカデリーにて映写機を使ったフィルム上映が期間限定で行われていたからです。フィルム上映なんて今後もうないんじゃないかってくらい貴重だからどんな風合いになるのだろうと思って観に行きました。やっぱりね、味みたいなモンがはっきりと違いました。めっちゃ曖昧な表現なっちゃうけど、本当に味があった。スクリーンに映し出されるムラや色合いが映画に合っていた。気がする。

あとね、観に行く日をサービスデーで安くなる日にしていたんだけど急遽前の日が空いたので、もういいや〜って前日に観に行ったんですね?、私。そしたらにのみやくんが例のサービスデーの日の同時間帯に鑑賞したそうでね!しかも座席もほぼ同じ!ハーーア!これぞ神様のいたずら!!ハーーーア!!!

 

いきものがかり:「マイステージ」「帰りたくなったよ」

マイステージ

マイステージ

帰りたくなったよ

帰りたくなったよ

めっちゃいきものがかりな映画、だと思う。他にないよ。多分。いきものがかりって"いかにも"な王道だから、逆に違ったりするかな?でもこの映画の温度感はいきものがかりと類似している、はず。聖恵ちゃんのあの全身8000円コーデが似合う。(もう関係ない)

「必ずまた逢える?」と君は僕に尋ねるけど
孤独な愛を知ったひとはどこか切なくする
 
 (「マイステージ」より)

映画の感想は前にはてなにまとめたので気になる方はそちらを覗いてください。

 

 

2:残穢 -住んではいけない部屋-

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ホラー映画は得意ではないけど、こういうミステリーの絡むものは興味があるので観に行きました。私「トリハダ」という深夜ドラマがゾクゾクして大好きなんだけど、あれのキャッチコピーが「幽霊の出ない怖い話」っていうのね。そういうのを期待していました。

実際の感想は、なんというか…結局はそっちかーーい!みたいな感じでした。ラストの方は畳み掛けるようなホラー要素。これなんの映画だっけ?と貞子映画みたいな、なんか動いた!えっ誰かいる…?→なんだ違ったよかった…→…あれ?!うわっ! 的なセットで脅かしにかかってくる普通のホラー映画のようでした、私にとってはね!もうちょっと、なるほど〜!そういうことか〜!のスッキリとする結末が欲しかったです。そのモヤモヤした気持ちを残すのが狙いなのかもしれないけど。

この家も建つ前に誰かが死んだ場所なんじゃないか?ということに対して、「もし本当ならこの世に問題のない場所なんてなくなっちゃうだろ」←このセリフがこの映画を象徴している気がする。

竹内結子橋本愛ちゃんのメールのやりとりめっちゃ長い。1年ぐらいしてる。早く会って話さない?ねえ?恥ずかしいのかな〜?埒あかないよ〜?>< あと坂口健太郎くんが心霊マニアとしてでてくるけど、ただの大学生活を謳歌してるおしゃれパリピメガネにしか見えない。佐々木蔵之介のフワフワした感じがすごい気になる。楽しい。

 

ASIAN KUNG-FU GENERATION「未来の破片」

未来の破片

未来の破片

こういう勢いが似合う作品でした。完全に曲調とゴッチの声で選びました。大分初期…だよね?リライトしてェーーーーー!!でも良かったんだけど、そっちよりもこっちの曲のほうが結局何言ってんのかよくわかんない感じが合ってると思った。あのちょっと厨二チックな歌詞ね。全然貶してないよ。

 

 

3:リリーのすべて

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私、エディ・レッドメインすごく好きみたいなんです。あのカツーンの上田くんに似てると私の中で話題のエディくんだよ。「博士と彼女のセオリー」の演技に魅了されまくったのです。さらに「英国王のスピーチ」や「レ・ミゼラブル」の監督ということで、洋画を観ない私でも観たことのある作品ばかりだったのでこれは観にいかなくては!と思いました。

 画家である主人公が同じ画家の妻に女性モデルを頼まれたところから、段々と女性としての意識が高まっていく実話が元になっているお話。「肌のぬくもり」が、この映画のキーにありそうでした。ブーツを脱ぐシーンや鏡に向かって口紅を塗るシーンなど、女性らしい仕草が最初から生々しく仕掛けてあった気がする。そして初めてストッキングを履いて心が芽生えるシーンはとても繊細に描かれていました。女装をした時に「美しい」と言われることに快感を覚えるシーンなど、こうやって男性は女性的な感情を生むんだなーと興味深かった。

自分自身が男性と女性の狭間で揺れている様の表現がとても上手い。「自分が何者か分からずに生きれない」というセリフが印象的だった。そして夫が変わっていってしまう妻の辛い気持ちも十二分に伝わってくる作品でした。それでも女性へと変わりゆく夫を支えてあげたい想いがすごいなー。ただ、ちょっと展開が早くてなかなかついていけなかった…かな…?もう少しゆったりした着地なのかと思ったら割と忙しく動いていて、手術という大きな転があったりします。そのクライマックスもいきなりやってくるし、感情があまり追いつかないまま置いてけぼり状態だったので、もう少し余韻のある丁寧なラストシーンが欲しかった…。

それでもやはりエディパイセンは上手い。エディパイセンの演技力にこの作品が成功するかが全て懸かっていたと思う。パイセンのあの泣き顔(メソフェイス)が活かされていた。パイセンって何言っても何考えてるかわからない顔してるのが不気味で良いよね。あと普通に女装が美しい。こりゃいかんよ。そりゃ男も寄って来ますわな。終始冷たい空気感のある画面の映像美があの監督の作品っぽいです。音楽も最初と最後が繋がっていてヒヤッとした温度感が良かったです。

 

宇多田ヒカル:「誰かの願いが叶うころ

誰かの願いが叶うころ

誰かの願いが叶うころ

あまり思いつかなかったけど、イメージに一番近かったのは宇多田っち…。洋画の主題歌を邦楽で考えるのってめっちゃ難しいー!(笑)この曲のピアノの静けさで入るところがラストシーンと合ってるかなーと思いました。あとは、歌詞の救いようのない感じとか…?(笑)救おうともわざわざしてない感じが好きなんですよね、私この曲。コンサートの当落とかのテーマソングにしたいよね。曲の話なっちった。

  

 

4:暗殺教室 -卒業編-

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こういう類の映画が得意ではないので前作は観てないのですが、今回は自担が実写で出演するというのでヲタクの使命を果たしてきました。 

感想は、うんやっぱり得意じゃないんだな…と思いました私は…。原作を全然知らないんだけどにのみやくんパート(過去シーン)が!異様に長い!!長すぎて話がよくわからんくなった!!(笑)そのしわ寄せなのか他の重要そうなシーンがさらっと流れてしまって、待って待ってそこ重要だったよね??あれ置いてかないで!という状態でした。前編の内容を友達から聞いただけで済ませた私もいけないんだけどね!(笑)山田くん、よかったよ!もっと演技の仕事ほしいね!普通の学生役とかやってほしいな!

にのみやくんはさーあとさーーもっと絞ったほうがよかったよねーー!最強の殺し屋にはお世辞にもみえなかったよーー?!にのみやくんも言ってたけどアクションシーンすげーー誤魔化された感じになっててめっちゃショックだったよ〜〜!せっかくやったのに〜〜!あと成宮くんがすげーー頑張って頑張って何年もかけて実験とか繰り返して最強の身体に仕上げたのに(しかもここが一番重要そうなのに)もうあっさり一撃でやられちゃってすごい面白かったです。どんまい。

 

「トビラ」「タイムカプセル」

同じジャニーズ縛りにしてみたよ。ジャニーズというか嵐縛り。爽やかなでキャッチーなメロディーが似合うかなと思いました。特にタイムカプセルなんてのは、少年時代を思い返すような作りになっていてその"懐かしさ"みたいなものがこの卒業編にはピッタリなんじゃないかと。

 

 

5:リップヴァンウィンクルの花嫁 

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岩井俊二監督作品。割と難しいことしてるのに、すべての流れが自然の原理のように進んで行く。このストーリーの流れをすべて箇条書きにして書き出そうとしたら多分めっちゃ項目でてくる。色〜〜んなことが起きてる。でもそれをこうも自然に見せるのすごいなー!いちいち切り取られる映像や音楽がもうムカついてくるくらい美しい。その美しさから浮世離れした世界観なので、なんだかジブリを観ているような気持ちにもなりました。普通に聞いたらクサくていやらしく聞こえる言葉も、自然に耳に入ってくる。それはこれだけ彼女の人生だったりキーになるセリフや仕草が長い時間(3時間近くある)かけて細かく自分の心に根付いたからかも。ここまでの空気感だから、もう多分勘弁してくれって耐えられない人も結構いるんだろうなーと思います。見方によってはMVみたいな印象を受ける人もいるかもしれない。

途中の緊迫感が、本当にドキドキしました(多分観た人はどこのシーンかわかるはず…)。カメラのアングルとかさー本当…。何が起こるかわからないままどんどんストーリーが進んでいって、自分が飲み込もうとしていた適応力を一気にバーーンと崩されていく瞬間が…やられたーーーー!!って感じ…。うわほらやめとけやめとけ…ほらもーーだから言うたやんーーえっ…?えっえええっ?うそ、えっ?まじかーーーーえーーーーって感じです(ひどい)

華ちゃんがとにかくバッチリ役にはまっていた。こういうなよなよした女性、絶対どこかにいる。Coccoも素晴らしいの、こういう空気にまかせてほっといたら消えていっちゃいそうな女性、絶対どこかにいる。綾野剛の得体の知れない便利屋も最高。脇役陣も自然すぎるくらい自然体で、ドキュメンタリーを見ているようでもあった。華ちゃんと剛くんが接触するシーンが何度もあるけど、不思議と便利屋と利用者以上の関係には一生ならないんだろうなーという自信があったのでなんか安心して観れた(笑)「自分が今どこにいるかわからないんですけど」「どうしたらいいですか?」「私、どこに行けばいいですか?」序盤の重要なシーン、よかった…。小説みたいにちゃんと文字にして残したいセリフがたくさんあったなぁ。映画の撮影秘話がまた面白かったのでちゃんと読みたい。

なんとなく散りばめられていた「幸せ」というセンテンスがさりげなく回収されていく感じ、見事だった!ずっとありそうだなーこういう展開ありそうだなーこうだったら嫌だなーーと思っていた展開が焦らして焦らして急にやっとやってくる感じ。クライマックスの狂気的な感じも、ここまで世界観作り上げられていたらもう、受け入れる以外ないです。もっともっと語りたい!でももう観れない!大画面で観るべき美しい映画でした!岩井俊二ーーーー

 

Cooco:「コスモロジー

コスモロジー

コスモロジー

実際にこの作品のイメージソング?として予告編などで使われてましたが、本編では一度も出てこなかった…と思う。なのでここで選びたい、これしかない。最初のイントロ、ピアノの入り方が絶妙だし、映画のどのシーンでかけてもマッチするような仕組みになってる。むしろこの曲を題材として映画が作られたのでは?という感じさえする(実際には映画は関係なく曲が先に作られていた)。抜粋した最後の歌詞がまた絶品です。華ちゃん目線なのか、Cocco目線なのか。それも誰でも置き換えることが可能な気がする。

 
だから今だけ
言わないで
 
"愛してる"なんて
そんな 大きな世界
 
"愛してる"
今日も 流れ星
  

 

 

6:モヒカン故郷に帰る

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予告を観て気になった。しかも調べたら「横道世之介」の沖田修一監督だったので絶対観に行こう!と思いました。 

めっちゃよかったです。ほっこり。沖田修一ほっこり監督。なーんてことない普通の島のなーんてことない普通の田舎のちょっと小さな事件、という感じ。この不思議な心地よさがほっこり監督らしい。疎遠の親父(柄本明)がガンということで、7年振りに故郷に帰ってきた親不孝なモヒカン(松田龍平)に親父がかけた最初の言葉が「生きてたんか」だったのがすごいよかった。微妙〜な空気が流れる親子関係が徐々に修復されていく?ような雰囲気がとても心地よいです。

「俺も最近知ったんだけどさ、親ってやっぱり死ぬんだな」とか「もう東京帰れや お前に優しくされると明日にでも死ぬような気がするんじゃ」とか心に残る言葉が少しずつなにげなく置かれてる感じが、ちょっとクドカンっぽい。子供が親父の最後にやりたいことをやらせてあげる、というストーリーなんだけど、親父も子供を喜ばせたい思いも感じてジーンとくる。

あとね、あっちゃんがめっちゃくちゃ良かった!ヤンキーみたいで可愛い!!芝居が上手だからなのかハマり役だったからなのか分からないけどめーちゃ良かった!あと千葉雄大くんもなんだちゃんと良い演技できるんじゃん〜!と初めて思いました。すごく良い位置の役だったなと。胸キュンものばかりじゃなくてこういうのもっとやればいいのにな!松田龍平は、もちろんいつもの松田龍平臭だよ!

 

モアリズム:「嘘月」、チャットモンチー「バースデーケーキの上を歩いて帰った」

嘘月

嘘月

  • モアリズム
  • J-Pop
  • ¥150

とにかく、早く…早くモアリズムとチャットモンチーを摂取したい…!と思う映画だった。モアリズムは西川美和映画の音楽をよく担当しているのですが、この作品にもバッチリハマると思った。元の主題歌である細野晴臣もそうですが、このブルースがたまらない。一歩踏み外したらYAZAWAが地元で歌ってそうだもの。親父のYAZAWA愛なのか、この島や息子への愛なのか。チャットは、この曲の田舎の公園っぽい感じが好き。と思っていたらこの映画の舞台が瀬戸内海の島だし、チャットの出身は徳島だしで、うおおー!ってなった。嬉しい。

 
嫋やかな君は 消えゆく海のよう
浮かんでは消える 小さな世界
何て小さな世界 けどこれが僕の全て
 
だから今は 今は君に溺れてたい
だから今は 今は君の中で溺れたい
  
(「嘘月」より)
 

 

 

7:64 -ロクヨン- 前編

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このミステリーがすごい!で有名だったので、普段本を読まない私でもそのタイトルは知っていた作品。本が激分厚いので、映画観よ!!と思ったやつ。いやさ、こんっっなにどこ見ても知ってる人がでてる映画ありますか??ってくらい豪華すぎる俳優陣ですよ。安心感が半端ない画面。実力派の総集合。そこにまず見入ってしまう。

前編は、本題に入るまでの長い序章という感じだったのですが、もーーー、めーーーちゃ早く後編観たい…!!って気持ちにさせる。ラストの終わり方がズルい。この映画の大きなキーワードである「幸田メモ」……うおおおお………!!(地団駄)めーちゃ登場人物が多いし部署とかもゴロゴロでてくるので、人の名前覚えるのが苦手な私にはこりゃ小説は無理じゃな…となりました。

滝藤さんとか瑛太の悪(イラつかせ)役陣がもうね〜〜絶妙なムカつくキャラで本当に素晴らしい。イライラさせる天才かよ。そして浩市パパがもうずっとでてる。必ず画面にいる。撮影めっちゃ大変だったろうな…ってくらいいる。それぐらいこの作品に身を削ってくれてるのだと画面から浩市パパの熱意を感じます。

 

コブクロ:「蒼く優しく」

蒼く 優しく

蒼く 優しく

コブクロしかでてこなかった。サビの壮大なのびのびとした歌い方とか、イントロなしでいきなり歌で入る感じとか。過去に想いを馳せている感じとか、それが今につながっている感じとか。

 
今よりずっと蒼く 優しく見えた空
何を忘れたんだろう?何を覚えたんだろう?何を見つけたんだろう?
答えのない問いに 白く滲んだ空
踏み出せなかったあの道は 今ここに続いていた
  

 

 

8:殿、利息でござる!

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ざっくりと言うと、お金のない村が殿様にお金を貸してその利息を、伝馬に使って伝馬役の負担を減らし、人の手は商い使って村の活気を取り戻したい!という実話。お金を協力して百姓たちから集めて集めまくる話です。最初は「超高速!参覲交代」チックなのかなーと思っていたのですが、結構ずっしりとした人情ドラマでした。結構ずっしりしてた…意外と泣ける!という感想をよく目にしていたのですが、私はなにも気にせず笑える映画だと思い込んで観に行ったので期待と違って戸惑ってしまった…(笑)ロールプレイングゲームのように、段々仲間が増えていく仕組み。なのでテンポが悪く飽き飽きとする場面も何度かあった…。

この映画のポイントの一つは、「誰かに褒められたくてやるもんじゃない」かなと思います。お金を出し合った百姓たちが自分がヒーローになりたいからと名前を売り出そうとしますが、それを慎みの掟によって防がれます。日本人らしい教訓だなーと思いました。二つ目は「人が人を苦しめている」という、お金の貸し借りから世の中の根っこをつくような言葉だと思いました。人の知恵をギュッと集めた話です。

あとこれは阿部ちゃんとブッキーの兄弟、亡き父親を含めた家族の話が裏側にあります。ここが主に泣かせてくるシーンかな?重鎮役の松田龍平は時代がいくら遡っても松田龍平でした。多分良い意味。殿様が羽生結弦であることが話題になっていましたが、すんなりとこなしていて妙に面白かったです、馴染みすぎ。あとジャニーズWESTの重岡くんも急に出てきて驚き。阿部ちゃんの息子役でした。もうちょっとシーンあってもよかったのに…!濱田岳くんのナレーションのみの出演がこれまた妙に気になる。

 

FUNKY MONKEY BABYS「ちっぽけな勇気」

ちっぽけな勇気

ちっぽけな勇気

この曲が主題歌になっている「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」が私は大好きなんですけど、それに通ずるようなテーマがこの映画にもある気がする。諦めない!←もうこれ以上のテーマ曲はないんじゃないですかね!ファンモンのまっすぐな歌声も合ってると思う。

 

 

9:海よりもまだ深く 

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是枝裕和監督作品。是枝監督がこの作品に対するインタビューの中で、「最近大きな制作費をかけて作品を作ることが多くなってきたけど、もう一度原点に回帰してみようと思って撮った作品」と語っていました。その通り、この作品は是枝さんの「歩いても 歩いても」の香りがめちゃくちゃします。というか、もうまんまだと思う!なんたって阿部寛樹木希林の親子コンビ、ポスターの撮り方…ここまで意識して寄せているのが面白い。そして、阿部ちゃんが生粋のクズです。離婚したため子供と月1で会うのが楽しみにしている阿部ちゃん。子供には情けないところ見られたくないとお金を集めようと頑張る阿部ちゃん。嫌いじゃない。カッコの悪い父親役も似合う阿部ちゃん強い。そんな、元家族の台風の日の長い長い夜のおかしな話。

ずっとずっと話の真ん中には、亡き父親の存在があります。その存在を感じながらずっと話が展開されている。しかも親父の姿は一度も出てきません。どんな顔だったのかもほぼわからない。…桐島のようですね!「父親のようにはなりたくない」という阿部ちゃんの想い、でも親と子はやはりつながっているもんでね、阿部ちゃんの子供を含め。この血のつながりを何度も感じた映画でした。

是枝さんらしく、あまりにも自然すぎな親子会話シーン。自家製のアイスがずいぶん前のもので冷凍庫臭い味がするところ、固すぎてスプーンでグリグリするところ、台所とテーブルが近いもんで冷蔵庫のドアをあけるときに頭を避けるところ…リアルがすぎる。「幸せってのはね、なにかを諦めないと手にできないのよ」「私は海よりも深く人を愛したことはないけど」後半のセリフっぽいパートも樹木希林が絶品すぎるので、ずるい。不思議でちょっと奇妙なお話に、終始一人ふふふとなっていました。気持ち悪いね。この季節にちょうどいい話だった。ハナレグミの音楽上手く効きすぎ。

 

斉藤和義白いパラソル

白いパラソル

白いパラソル

松田聖子の曲を斎藤の和義がカバーした楽曲。松本隆の記念アルバムに入ってる。ハナレグミが良すぎるのでそれに近い楽曲をどうしても選んでしまうな!ギターとかよくわからないけど、このペンペン指で弾いてる感じが合う映画ですよね。音がジャズ的に歪む感じ。なんだか気が抜けてる感じ。原曲にアレンジが加わって、とてもシャレオツなのです。まさにふふふとにっこりしながら聴ける曲です。このアルバムとってもいいよ…!大好き松本隆…!

 

 

10:TOO YOUNG TO DIE! -若くして死ぬ-

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もうね、クドカン大好き。クドカンが好きなもの全部やりこんだ映画という感じでした。それが最高!なんにも考えずに観れる作品!これはさすがに爆笑したいので友達と観に行きました。久々に映画館で声出して笑いまくった気がする。もーなんっっにも中身のない映画です!!楽しけりゃもういいよね!っていう。でもこれはこれでアリだよなーと思わせてくれたのも、クドカンだったからだと思う。

7回フル転生するあたり、ふざけんなよー!(笑)ってなりました。虫になったりオットセイなったり酷いもう。精子になるのは本当ズルい。そんなん、笑わないわけないでしょ!「えんま様(古田新太)の裁きは気分次第」という設定がめっちゃクドカン。ナイスファイト神木、ナイスファイト隆之助でした。長瀬くんも安定してバカでいてくれてありがとう。感情移入のできなさがすごい。だって地獄ですし、だって鬼ですし。ラストの方の対バンなに?これ何映画??ってなります。

クドカンお得意の「登場人物みんなが愛しい」で、ただのアホでくだらない可愛い奴ら。でももうひとつのクドカンお得意であるジーンと泣かせるシーンとか、今回は皆無だったと思う(笑)。

ギターを弾くときに、"Hコード"というものが出てきます。その説明で「地獄=HELLの"H"だから」と鬼野楽器(もうふざけてる)の片桐仁が言っていたんですが、それがラストの方で長瀬くんの「地獄(HELL)も天国(HEAVEN)も"H"って付くしな!」というセリフにちょっとグッときて悔しかったです。あと普通に曲が良い。ずるい。「みんなとっくに 地獄に堕ちた カッコ良すぎて 地獄に堕ちた」という歌詞がめちゃカッコいい。

 

サンボマスター:「生きたがり」

生きたがり

生きたがり

歌詞が、曲が純朴で最高。この映画のまっすぐなところとかなりハマっている、と思う!超神木の隆之助の想いを歌っている!サンボのダサい純粋な嘆きがカッコよくて大好き!もしこの映画がドラマだったとしたら主題歌はこの曲だろう、という自信がある。テレビ東京で金曜深夜1:25~やりましょう。30分ドラマ。

 
あぁ生命ってやつは いつ終わるかもしれないよ
愛するキミに僕の 生命捧げれるだろか

 

 

 

11:64 -ロクヨン- 後編

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後編。前後編ものってあんまり観たことないけど、これは本当に後編が気になっていたので観ることができた。前編で謎だったことが、後編で綺麗に全部明らかになります。そんで浩市パパ……!(泣)ってなります。シリアスなシーンばかりが続いていきますが、真相が知りたすぎてグイグイ見入ってしまった。模倣犯とのやり合いは、臨場感たっぷりでめちゃくちゃドキドキした。

でもごめん、ラスト数分、お腹が急激に痛くなった。非常事態。ヤバくて目の前の浩市パパと夏目結衣に助けを求めたくなった。冷汗とまんねぇのね、ああいう時。あー今思い出すだけでもゾッとする…。という状態だったのでラスト5分くらいがあまり記憶にありません。

あと綾野剛くんが真面目な普通の役してるの久々にみたよ。すごくいいと思います、普通の真っ当な役をもっと推していきたい。

 

コブクロ:「あなたへと続く道」

あなたへと続く道

あなたへと続く道

前編に引き続いてコブクロ攻め。被害者の父親や浩市パパが娘に対する想いを感じるような楽曲かな。

 
会いたくて 会いたくて 涙の海一人漕ぎ渡る
どこまでも どこまでも あなたの声 聴こえてきそうで
笑顔はまだ 思い出せないよ 苦しくなるから

 

 

 

12:シン・ゴジラ

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今年の話題作のひとつ。これはやばいよ…!という噂を聞いてから観に行きました。鑑賞した日がちょうど終戦記念日でなんか運命を感じた。ゴジラって存在はもちろん知っていたけど、実際にひとつもこれまでの作品は観たことなかったのです。ちょっとこれは予習しとかないとついていけないかな…?と思ったので、真夜中のニャーゴで映画・K・ゴジラ大先生が4時間恐ろしくゴジラについて喋ってる回をザッと観てから行きました。

まずの感想は、あんまりゴジラでてこなくね…?!!これがとりあえず衝撃だった。 あんまでてこねーじゃんゴジラ…!!って思った。計4回くらい?ズコズコやってきた。なんというかゴジラと対決!みたいな安易なアクション映画ではなかった。これはゴジラという、巨大未確認生物に脅かされる現代日本の問題点をついたような映画だった。今の日本じゃ無力すぎる…と思わされる。勝手に心をズタズタにされました。ゴジラいっぱい出てくるの期待してたのでちょっとショックだったところもある(笑)

庵野色がめっちゃ強い。活字がやばい。ザーーーッて画面いっぱいに並ぶ読ませる気の無い活字。庵野さんの威嚇がすごかったです。庵野秀明強い。あと予習をしていったからか、やっぱりちょっとずつゴジラ前作につながっている部分も感じた。凍結作戦とかこれで全てが完結したわけじゃない語りとか、もろ1作目を象徴してるのではないかと思いました。あと第二形態が一番気持ち悪かった。

話題のゴッズィーラ(さとみボイス)も聞けました。あとどう頑張ってもあっちゃん見つけられない。ウォーリー以上の難しさ。

 

東京事変:「生きる」

生きる

生きる

この曲の冒頭3分くらいまでが最高にマッチするので映画を観た人はみんな聴いてほしい。空虚感がたまらない。音の複雑すぎる和音の重なり方がさすがすぎる。楽器を使わずに、分厚い濃厚なコーラスだけで聴かせるところがとってもクール。とってもゾクゾクする。鳥肌モンです。後半から跳ねるようにリズム隊が入ってくるところもまた事変っぽくってカッコいいんだけどね!まっさらな東京の街並みと合わせて聴きたい。"東京"事変ですしね!俺はいつまでもうるう年にその羽を広げるのを待ち続けてる…。

 

 

13:君の名は。

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今年の話題作のふたつ。いやーすごいよね、旋風が。私自身、新海誠監督の作品は秒速5センチメートルの一章目で躓いたのでほぼ観たことがなかったです。絵柄が好きじゃなかったというのもあった。のだけど、今回の絵柄は一般受けのするクセのないポップな作風になっていてビックリした。全然苦じゃなくて、綺麗だった。最初のRADWIMPSの楽曲にのせたOPとか本当テレビアニメのOPみたいで、アニメ映画ってこんな感じなのか!と思った。

映画の内容としては、うーん…私はちょっとダメだったかな…。絶賛と言われてるようだけど、Yahoo!映画の口コミとかを見てみると意外と賛否が真っ二つの作品みたいですね。まず、めちゃくちゃ高カロリーな映画で、すごく疲れた!(笑)これ何回も観に行ける人すごいな!絵力が強いせいか、話が盛り込まれすぎているせいか、視覚情報が多くて疲れてしまいました…。みんな大好きな展開がすべて詰め込まれている感じ。

あと、入れ替わった時はスマホにその日やったことをお互いメモして残しておこう!みたいなルールがあったり、会ったことのない君に会いたい!という設定だったけど、それ動画に残すとか電話すれば話早いんじゃ…?みたいな捻くれた考えがでてきてしまった。代々の巫女設定っているのか…?(継承というテーマを伝えたかったのかな?)みたいに、一つ気づくとどんどん疑問点が出てきてしまって、上手く感情移入することができなかった…。純粋に楽しみたかったなぁ。ここで終わったら情緒あってよかったのに〜!って思うところが何回かあってすごい惜しかった!

入れ替わったときに時間軸がずれているという設定が面白いなぁ〜なるほどな〜!と思いました。(大きな事件だったんだからもっと早く場所特定できたんじゃ…?とか思っちゃうんだけどw)話が盛り込まれてどんどん壮大になっていったので、この時間軸ずれ設定だけを活かした話がまたみてみたい。謎解き・恋愛・アクションが混ざった感じの作品だった!ナイスファイト神木!ナイスファイト上白石!

 

flumpool:「君に届け

君に届け

君に届け

この独特な爽やかな青春と勢いを混ぜると、結局この疾走感ある青春ソングにたどり着く。二人が走り回っている様が、想いを届けたくてお互いを探し続けている様が今にも浮かんできます。あの語りにこれをバックで流してみたい。この曲がOPに使われていても違和感ない!と思いました。「君に届け」という曲名なんてもろこの作品の全てなんじゃないかな!この曲にも時の流れを感じるし、もう少しBPM上げたのが今回のRAD曲って感じですかね。

 
来年も 再来年も 今以上に 君が好きで
それぐらい 僕のすべてで
僕にしか言えない言葉を 今 君に届けたい

 

 

 

14:レッドタートル -ある島の物語-

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私この日、君の名は。を観た後にこれ観に行くというすごい経験をしました。なんたって、落差がすごい!!(笑)まずね、セリフがありません私が数えたところ「HEY!」3回だけ。まじかよ。なので当然登場人物たちの名前は一人もわからない。これぞまさに、君の名は……!!←自分でも上手いこと言ったと思ってる

ストーリー自体はジブリの大博覧会で行った時にこの作品の原画が展示されていて、そこでなんとなく把握していました。セリフがないんだけど、さすがジブリといいますか、映像表現のおかげか退屈になることはなく割とストーリーに入り込めた。画面とかめっちゃ暗いけど!(笑)父から子への「継承」をテーマに感じました。言葉がなくても十分に伝わってくるんですよね不思議と。音楽の虚しさとか、空虚感のすごい映画でした。私にはハッピーエンドだったのかどうかさえよくわからない。この余白の委ね方、ジブリっぺぇ。本当に君の名は。と対照的な作品だなー!と思います。よく同時期にぶつかったなぁ。

でも海外の制作チームと一緒に作ったからか、映像にやっぱりちょっと雑さを感じた。筏を浜から海へ運ぶシーン、するするーっと持っていくんだけど、ジブリなら足に木がぶつかってコケそうなったり、筏の下の草が足に巻き込まれたりする細かい表現がでてきてもおかしくないよなーと観ながら思ってた。あとカニのまっくろくろすけ的な存在感があった。かわいい。絵柄は完全にタンタンの冒険です。

 

SINGER SONGER:「Millions of Kiss」

Millions of Kiss

Millions of Kiss

Coccoの透き通る歌声が沁みる。ただこの曲だとちょっと陽の要素が多いかもしれない…(笑)どちらかというと歌詞の方がピッタリハマっている。「辛く困難なことに何度も襲われても、あなたと何度も支え合いたい」という気持ちを感じます。曲調でいうとCocco名義の方がイメージは近い気がする…!

 
だから ふたりで
花を摘んで
つま先を彩って
嵐のその後には
散らばる 野ばらを食べて
 
溺れるようなキスを

 

 

 

15:聲の形

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絶賛されている君の名は。が自分にはあまりにもハマらなかったことが悔しくて、この時期は立て続けにアニメ映画を観ていました。「君の名は。よりこっちのが断然いい!」という声もちらほら聞いていたので。

物語は、「耳が聞こえない」というヒロインの特性から、「全ては言葉で伝わらない」自分の中で解釈する必要があるテーマが余計にグサッと刺さりました。その全てが導かれているわけではないところにジブリ感があって、私はすごく好みだった!全然、単なる恋愛映画ではなかった。ひとつの問題に対して何度も自問自答を繰り返す、改正ストーリー。映画の中で繰り返すようにでてくる"水滴の波動"がリンクしている気がして素敵。クラスメイトが話していることが全て自分の悪口に聞こえてくるように変換してしまう被害妄想、すごくよくわかってなんか辛かった…。から、ヒロインを助けようとしたときに「明日からちゃんとまわりの声を聞きます!!(だからこの子を助けてください!)」と心の中で神様に誓うところがグッときました。

小学校の頃いじめていたヒロインとの関係修復してもう一度友達になりたい!というところからストーリーがはじまるんだけど、主人公が良い奴すぎてこんな奴なら前からいじめなんてやらなそうだけど…?と思ってしまう(笑)自分自身がいじめられたことによる更生具合がすごい。同じくヒロインをいじめていた女の子が時を経てもう一度ヒロインと再会したときに「あなたは最初から私のことを勝手に判断していた」と言うシーンがあって、「私にも問題はあったけどあなたにも問題はあったんだよ」って想いが、なるほどなぁと思っちゃった。

上映中、自分でもびっくりするくらい泣いてしまいました。驚き。どうやら制作が京都アニメーションの方らしく、女性監督ということで妙に納得。全体的に柔らかくて女性らしい繊細な描写が多かった気がします。でもさーーーなんでアニメってとにかくいっぱい登場人物でてきちゃうんだろう!(笑)途端に群像劇っぽくなるのがとっても惜しい!!そう考えると、君の名は。はほぼ主人公とヒロインにだけしかスポットを当てていないので、そこがとても良いなーと思いました!

 

ROCK'A'TRENCH:「言葉をきいて」、Superfly:「輝く月のように」

言葉をきいて

言葉をきいて

  • ROCK'A'TRENCH
  • ロック
  • ¥250
輝く月のように

輝く月のように

  • Superfly
  • ロック
  • ¥250

まさか今ROCK'A'TRENCHがでてくるとは思わなかった。けどめっちゃ合ってる。歌詞みるだけでもう全て。タイトルからもうマッチングしすぎ。主題歌はaikoだったけど、男性ボーカルでも全然合うのでは!主人公は男の子だしね。Superflyも曲調の優しい感じがエンディングで流れてきてほしいイントロです。Aメロがとにかく大好き!

 
そっと手を差しのべたり
ぎゅっと抱きしめあったり
いつかは言える気がして
夢中で駆け抜けるよ
 
目で見えないものに
カタチはなくても
消えない気持ち 届けたくて
 
ねぇ、こっちむいて、ココロをきいて
伝えたい事があるのさ
君の前では少しだけ
素直になれる気がするんだ
 

 (ROCK'A'TRENCH言葉をきいて」より)

  

 

 

16:永い言い訳

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西川美和監督、さすが。ジャニーズの誇りモッくん、さすが。この二言ですべての感想な気がする。あの!すごく良かったです!!不倫をしているときに妻が死んでしまう売れっ子小説家が、妻と一緒に死んだ親友の家族の元で子育てを手伝う中で、自分の再生に気づいていくようなお話。とにかくね、モッくんがクズです。とにかくクズ。海よりも〜の阿部ちゃんのよう。でもクズはクズなりに頑張っているところが垣間見れてとても愛おしくなってくる。役者陣が素晴らしいです。妻役の深津絵里なんて冒頭15分くらいしか登場しないのに、その強烈な印象が映画が終わるまでずっと頭の中に残っている。不思議な消えていっちゃいそうな透明感がずっと脳裏にあるまま映画を観ている気がした。そんでもって全然知らなかったけど、子役さんたちが最高です。ここがまた一つの必勝法だったのでは…。そして華ちゃんが不倫相手なのに超いい子で華ちゃんぽい。

一気にガッと泣くというより、静かに常に涙が出ているような感覚でなんだか苦しかった。妻がいなくなってから泣いたことがなかった幸夫くんが初めて流した涙は誰かのための涙だったこと、ジーーン(涙の角度も最高)。妻が呼び続けた嫌いだった名前の「幸夫くん」、妻が残してくれた「幸夫くん」、ジーーン。そんな妻のことをなんもわかっちゃいなかった「幸夫くん」…あーーもう観たい。

池松くんの演技は癖が強いのでどうも好みじゃない…(笑)そんな池松くんが放つ「子育ては男にとってはただの免罪符」というセリフは素晴らしいです。画面の少し粗めな映像が美しくて、季節が移り変わる空気感も画面から伝わってくる。どうやら是枝監督もこの作品に関わってるようです。「人生は他者だ」「誰かのために」というキーワード。これって実は自分の何かになっていること、そのことを強く感じました。

 

平井堅:「LIFE is...」

LIFE is...

LIFE is...

  • 平井 堅
  • J-Pop
  • ¥250

本当は女性ボーカルにしたいところがあったけど、この曲の歌詞がとても映画にハマっていた…ケンヒライだし(?)。亡くなった妻に対するやりきれない想いや自分自身の情けなさに対するメッセージを感じる曲です。未練たらたら。2番から音が少しずつ増えていく感じも、竹中ピストルの家族に出会って隙間から見える細い光を少しずつ見つめ直そうとする姿が思い浮かぶ。全部抜粋したいくらい痛いくらい幸夫くんソングだと思う。もう一度この曲に合わせたラストを思い返したい。

 
むき出しの言葉だけを
片端に捨てたあの日
その向こうの優しさに
今なら気付けていたのに
 

  

 

17:何者

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割と時間がないときだったので、上映時間の短さから鑑賞。結構賛否両論あったみたいなので気になってました。すごく舞台っぽい独特な演出が所々挟まれていた。調べてみるとどうやら舞台出身の監督だそうで。カット割りを変えずに人物を同じ画角に収めたり、その場にスンっと立って相手のセリフを待っている感じとか、すごく舞台っぽかったです。

フォロワーが観客という、SNSの仕組みを演劇で例えるシーンが面白かったです。少ないフォロワーでもがむしゃらに頑張っている飾り気のないツイートが羨ましく思えてしまう(少ない観客でも好きなことに取り組むかつての演劇仲間がカッコよくみえてしまう)、そのことに主人公が気づいてしまった感じ、すごく桐島っぽかった…朝井リョウらしさがでていた気がする…。この小説だったからこそ、この監督の演出が活かせたのだと思いました。

完全なる群像劇であり、自分を誰に当てはめて考えていくかを楽しむ映画だと思いました。私は拓人と光太郎の間くらいの人間かな…?「超観察エンタテイメント」とあるように上映中は「今の所、この人はあの子のことをこう思っただろうな〜」みたいなことをずっと考えながら観ちゃいます。就活中の人は見るの危険!という煽りがあったけど、就活を少し利用してSNSの闇や人間の本質の方を丁寧に描いてる作品なんだろうな!でも結構観る前から構えていたので、もっと深いグロい闇を期待してました!私にとっては割と浅めの闇だった!!(笑)恋愛要素が必要だったのかがよくわからなかった…。

ラストも何か特別に解決したわけではないけど、何かが始まる感じがよかったです。ヤスタカ(主題歌)がとてもマッチしていた。この題字フォントもイイヨネ!そんで上映時間が短いのにすごくすごーーく長く感じました。特に大きな事件が起きるわけでもなく、常に悶々とした状態が続くからかな?ただただ受け手な映画なので難しい…。映画は一人で観に行った方がいいと感じる映画でした。映画の感想の共有なんて、わかりやすい擦り合わせですよね。その擦り合わせの面倒臭さが、もはや怖くなってくる!

 

Base Ball Bear:「Tabibito In The Dark」「ラブ&ポップ

Tabibito In The Dark

Tabibito In The Dark

ラブ&ポップ

ラブ&ポップ

最近勉強したベボベ。青臭さから抜け出したいのに、抜け出さなきゃいけないのに、それがなぜか上手くいかないようなジレンマを感じるこの映画の年頃に合った楽曲が多いなーと感じる。特にこの楽曲たちは拓人の気持ちが繊細に読み取られている気がします。Tabibito In The Darkはこの抜粋歌詞後のサビで、なんというか冷風みたいな温度で爆発するのですが、この爆発こそ拓人が羨んでいる、そしてまもなく直面する世界なのではないかな…?

 
 
何が苦痛で何が苦痛じゃないのかを 見定めながらも僕はただ歩いてた
悪い言葉でひとりまたひとりと 誰かを否定してなんとか穴を埋めた
 
(「Tabibito In The Dark」より)
 
 
土砂降りの雨が心の壁を濡らしている 誰か助けてくれないか
一人だけの僕が一人だけの僕のこと 見つめている 見つめ合っている
一人だけなんだ ああ、わかっている
 
(「ラブ&ポップ」より)
   

 

 

18:湯を沸かすほどの熱い愛

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この人のためならなんだってしてあげたいと思うのは、その何倍もその人からしてもらっているからかもしれない」劇中のこのセリフに全てが詰め込まれていると感じた映画だった!最初から最後までずっとボロボロ泣いててもーーー苦しかったーーーー(笑)宮沢りえ演じる母ちゃんの余命宣告から、少しずつ一個一個の問題を解決していくようなスタイル。ところどころで引いてある細かい伏線がもう、素晴らしい。キレ〜〜〜イに回収していきます。すん〜〜ばらしい脚本だと思う…!!そこには愛しかありませんでした!

そんでもって、どんどん泣かせにくる俳優陣。特に娘役の杉咲花ちゃんの泣き顔がもう絶品です。若手ナンバーワンかってくらい泣き顔が似合う。彼女が泣くシーンは必ずもらい泣きしていました。弱っていく母ちゃんに対して「絶対一人にさせないから」「もう大丈夫だよ」という言葉をかけるシーンがまた良い。宮沢りえのこういうハキハキとした役柄はもちろん似合うし、ジョーオダギリのここぞというときに締めてくれる演技もさすが。松坂桃李のポッと出感のある役柄も、上手くまとまっているのは彼だからこそできたのでは…!

ラストシーンは賛否両論あるようですが、私はとても満足しました。これまでのストーリー全てをまる〜〜く包み込んだ狂気のある美しいラストシーンだったと思う…!今まで余命モノは避けてきたところがあったけど、こんなにもうやめてくれーーーーって思うくらいボロボロと泣いたのは初めてでした…(笑)宮沢りえ演じる母ちゃんが自分の母親と少し似ていたので余計にグッときたのかも。色んなところで評価されてるようなので、もっと多くの映画館でやってほしかった!!

 

YUKI:「愛に生きて」「コミュニケーション」

愛に生きて

愛に生きて

コミュニケーション

コミュニケーション

初期の頃のYUKIちゃんの歌声が似合う。特にこの二曲はメロディーの篭り方が、ザ・銭湯という感じがしてすごく心地いい。きのこ帝国の主題歌のイメージが「青い炎」なら、YUKIちゃんのこの二曲は「赤い炎」という雰囲気がある。銭湯の煙突からのぼっていく煙のようなモクモクと天に届きそうな感じがある。

 
近い未来 哀しい事があなたをおそうとしても
私が愛してるから
美しい瞳で見て欲しい
あなたが そう 望むなら
 
ゆっくりと大事に歩きましょう
脳みその中まで踊るほどに幸せなの
そのしぐさのひとつひとつが私を とりかえて
愛の火は 消えないわ
消えないわ
 
(「愛に生きて」より)
   
 
愛の温もり 誇らしく君の香り
塩辛い涙をなめた 最後を想い出した
 
なぜか 切なさ募り 奥深く知られるような
体ひとつひとつで覚えよう 君と踊るように
 
(「コミュニケーション」より)
 

 

 

19:PK

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全く洋画に耐性がついていない私が、まさかのインド映画。驚き。兄貴にすごい勢いで勧められた作品です。一時期話題になった「きっとうまくいく」というインド映画を制作した監督の最新作。ストーリーは…何に属するんだろう??SF?ファンタジー?ラブストーリー?社会派??といった感じのお話!!!話の軸は「宗教上の違い」「かけ間違い」というのが真ん中にある。それによって降りかかる問題を宇宙からやってきた主人公が訴えていくというお話。そうです、主人公は宇宙人なのです。この宇宙人という設定が少しズルいもんでね(笑)そりゃなんでも疑問に思うわな!映画の中で伝えたい事をストレートになんでも言えちゃう立場だわな!なんせ宇宙人なんだもの!っていうような、それを言っちゃーおしまいよ!感は否めませんでした。

宗教という神こそ形骸化の象徴なのではと考えさせられた。純朴とブラックに富んだ映画だなぁと。悪者がとことん悪者でそのヤラレ待ちみたいな感じなので、泣ける!感動!という感じではなかった。宇宙人であるPKが「僕の星ではウソはつかない」と言うのですが、PKは地球で生活をしているうちに良いウソも悪いウソもあることを知ります。それによって、PKが初めてついたウソが愛する人のためのウソであったことがグッとくる。

ヒロインが可愛い。キャメロンディアスみたいだった。相手役もカッコいい。アラジンみたいだった。完全に実写版アラジンだった。この二人の恋愛話が急にぶり返されるので驚く。なんだっけこの人?あぁ、あの人か、あぁ…みたいな(笑)なんせ3時間近くあるのでね!ひとつひとつの話がぶつ切りになっちゃうところがあった!あとはインド映画といえば、突然歌い踊る!!いやーこれがね、自分の中で意外にすんなりと受け入れられてびっくり!(笑)むしろちょうどよかった。これはこれでアリなんだなーーなるほどなーと思いました!

 

岡村靖幸:「ラブメッセージ」

ラブメッセージ

ラブメッセージ

このなんともいえない雑多な多幸感に溢れた曲はこの映画を象徴しているよう。カオスで偶然作られたように見えて、実は裏で上手〜〜い細かい仕掛けによって緻密に作り上げられてる(であろう)天才的メロディー。反して歌詞は感覚的で、絶妙なダサさがまたたまらない。映画の裏側にもそんな意図を感じます。私が単純にこの曲大好きなんだよね…AメロとかBメロの概念がないの、しかもそれでいて超まとまってるの、めっちゃ面白い……スルメソング超です。この曲をバックにかけてラストシーンで踊り出しそうだもんね!!

 

 

20:この世界の片隅に

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今年は本当にアニメーション映画をよく観た年でした。この映画も「聲の形」と一緒にアニメ映画を探していたときに、予告編を見つけて観に行こうと決めていたものでした。最近話題になってるようですね〜。戦争前〜戦争後の間に一人の少女が大人になり女性としての生活を描いたお話。

感想は、すごくすごく…なんというか苦しかったです。戦時中だって、どんな状況だって普通の暮らしはあって、それは本当に幸せな生活は続いていて。でもこの日常が日常でなくなること、日常じゃない普通じゃないことが普通になっていくこと。この恐ろしさみたいな、やるせない思いがずっとぐるぐるしていた。時代の流れとしてどうしたって避けられない戦争がやってきて、攻撃を受ける町があることが最初からわかっているので、その主人公の暮らしが幸せであればあるほど、もうやめてくれ〜〜と願う涙がぼろぼろと流れてしまいました。漫画が原作だからなのか、場面の切り替わりが早い。エピソードをぎゅうぎゅうに詰め込んであるので、目まぐるしく日常が過ぎていきます。そこに余韻がないのであまり気持ちが乗せられずに戦争に向かっていきます。

後半になるにつれて戦争が激化するにつれて、その描写の緊迫感がすごかった。今までの日常が無くなるとわかっていた脅威にぶつかる辛さがありました。誰かが死んでいくことを当たり前に受け入れるしかないような…。初めて目の前で上空から落とされる爆弾を見て「今絵の具があれば良い絵が描けたのに」と思うすずちゃんの気持ちがとてもぶわーっと胸にきた。頭の中でぐるぐると考える戦争中のすずちゃん、すごい辛かった。でもね、それでも幸せは沢山あるのですよ…ニコニコ笑っている暮らしがあるのですよ…ウッウッ。朝ドラの「カーネーション」を少し思い出した。それからエンドロールでこの作品はクラウドファンディングで作られたことを知りました。言われてみれば予算少なかったのかな…と感じる場面も何度かあった。ここまでの作品作り上げられるのすごいな〜〜〜カッコいいなぁ〜〜〜。

 

さよならポニーテール:「思い出がカナしくなる前に」

思い出がカナしくなる前に

思い出がカナしくなる前に

  • さよならポニーテール
  • J-Pop
  • ¥200

さよポニの歌声の篭り方がとても綺麗にハマると思いました。この曲自体はすずちゃん自身に当てはめるというよりも、この時代を生きた人を象徴できるのではと…!歌詞は別れを愛しく想うものだと思いますが、それでもすずちゃんのように幸せのある暮らしは続いていくのです。そうそれはこの先もずっと、同じ事を繰り返すように…ウッウッ…。

 
そう知らぬ間にうつってた
きみの強い生き方と
共に生きてく
ぬくもりは 少しずつ
忘れなきゃ進めない事も
あぁ わかってる
でも 今日だけは
また 愛してもいい?
 

 

 

 

…以上でーーーーす!!! 

やーー只今12月上旬ですけどこんなに文字数書いた記事も多分ないですね!約1年間記録するとこんなことになるね!(笑)やーでもスッキリしました。自分でもあとで見返そう。

ということで私が今年映画館に行った回数は、 20回でした…!なんと!目標を軽々超えました!少し意識して観に行ったところもありますが、私は興味がない映画は最初から観に行こうと思わないので、本当に今年は邦画が豊作だった年なのではないかと思います。良い作品にたくさん出会えたと思う。たくさん観たおかげで色々作品同士を比べることもできたし。それにしてもアニメ映画は今年本当に考えさせられた…!楽しかったです。

映画館で観に行くことって妙にドキドキするし、スクリーンが開くまでロビーで待っている間とか、予告が始まる前の緊張感とか、上映が終わって照明で辺りがふわっと明るくなった時の現世に戻ってきた感じとか、この感覚って他じゃ見つけられない気がする。私はすごく好きだ。まだ年末まで時間あるのでもしかしたら追記で増えるかもしれないけど…!(笑)

 

 

まーこれだけ観に行ったのもさ、良い作品に出会えたのもさ、この経験を通して映画これからも積極的に観に行きたいと思えたのもさ、

 

 

…ありがとうな、映画おじさん。(鼻をこすりながら)

*1:日本アカデミー賞は、日本アカデミー賞会員というものに入会すれば一般の人でも投票が可能。本場アカデミー賞は監督・演者などの映画関係者しか投票ができない仕組みなので自分の作品もこの作品には負けるわー!と思ったモノに投票をするわけです。