愛がたどりつく場所

完全なるぱる!フラットににのみやくん!

2017年も映画と主題歌を考えた 上半期編

 

去年あることを皮切りに映画館で沢山の映画を観ました。邦画がかなりの豊作で、邦画最高イヤッホイな私はめちゃめちゃ嬉しかったな。

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そんな映画(映画館)楽しい欲は今年も続いておりまして、結構精力的に観に行っています。 映画館に一人で行くと、ストレス解消にもなってると思うんですよね。(私の映画鑑賞スタイルは前回の記事を観てもらえるとわかります)

前回は行くたびに下書きし続けて一年分を年末に更新しましたが、20作品分の感想を綴ると当たり前のように分量がヤバくて重たくなったので、今年は上半期下半期で分けようと思います。すでに下半期も3本ほど観てるし、感想書きたいのでまた更新したい。早く年末ならないかな。

今回はポスターとiTunesに加えて、予告編も貼りました。パソコンからこの記事にたどり着いてしまった方は、是非一度予告編を観た後に消音(またはちっちゃい音量)で再生しながらiTunesを流してもらいたいです。きっと合ってるから!!!

1:愚行録

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去年から予告編をチェックしていたもの。今年は観たい邦画が少なかったのですが、(このハッピーなオーラを全く感じない不穏な空気…嫌いじゃない…)と観に行きました。

感想は、もちろんハッピーオーラを一度も感じない仕上がり。人の悪・闇をず〜〜っと見せられてる映画。一つの一家惨殺事件から物語は始まり、それと平行してブッキーと満島ひかりの家庭事情もつきまといながら進んでいく。セリフが必要最低限の言葉しかなく、多くを語らずに鑑賞側に思考を委ねている感じがして、その嫌〜〜な空白が気持ち悪くて良かった。その分、割と人間関係の構図が難しいストーリー描写がすごくわかりやすく説明される。さらに伏線も結構わかりやすいので、なんとなく展開の予想がついてしまう。で、案の定その通りになった瞬間、あーーーついにきちゃいましたかーーー感がすごい。そこからはもう、次々に畳み掛ける嫌な展開です。希望とか1ミリも感じさせない潔さが良かった!!

俳優陣が素晴らしい、信頼と実績グループ。人の嫌な部分を些細な仕草や表情で魅せる演技ができる人たちってやっぱり演者として優れているんだろうなと思いました。臼田あさ美市川由衣満島ひかりっていう布陣、超キャスティング癖が見える。あーこういう人いるいる!っていう目線で自然に観れるから気持ちよかったです。満島ひかりに精神不安定そうな役をやらせると天下一品ですね!冒頭ブッキーがバスから降りて、怪我している人のフリをして足を引きずるシーン、罪悪感を浴びせたくなる気持ちがめちゃめちゃその人の性格がみえて最高だと思う。最初と最後も風景が繋がっていたり。あとず〜〜っと雨が降りそうな曇天(笑)

アクションのような派手な描写がない暗めのズシーーンとしたモノが好きな人は絶対に好きです。自分でも気づかないうちに本性が出る場面って沢山あるんだろうなと感じた。自分に対してどんな印象を抱くのかも他人次第だし、本当の自分なんて誰一人分からないんだろうなと。誰一人嘘はついてないけど、その受け取る印象の微妙なズレから生まれてくる落とし穴が面白かったです。殺されてしまった一家小出恵介松本若菜に関しては本人の証言がなく、他人の印象でしか語られていないので実際はどうだったのかがとても気になるところ。 あと市川由衣の告白シーン、子供をみせながら「ほら、ちょっと似てきたでしょ?」「……誰に?」沈黙「…ふふっ。」ここがあれの伏線と捉えていいのか、それともまた別の何かがあるのか…。

監督は全く知らない方で長編映画初監督だったそうで、それがまた面白い要素かなと。原作があるようなのですが、私はこの事件説明を活字で見ると一回じゃ理解できないと思うので、この説明能力は映像ならではだと思いました。血のつながり、家柄、縦のつながりをずっと感じました。最近こういう系も多い気がする。

LOVE PSYCHEDELICO:「all over love

all over love

all over love

デリコ。なんたって不穏がすごい。言葉の詰め込み方・歌声・メロディー、妙なゾゾゾッとする感覚が合ってる気がしました。 派手なロック調のものよりもこれぐらいジワジワと攻めてくるほうが精神的にアレすると思いました(笑)映画の中でも不穏な曲がエンドロールにかかっていたと思うので。

 

 

2:ラ・ラ・ランド

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上半期の話題作。アカデミー賞で沢山騒がれていて、洋画は苦手だけどミュージカル映画だし、監督があの「セッション」の方だったので期待して観に行きました。ミュージカル映画というジャンルの意義を感じる作品だったと思う。そしてそれを映画館で観る重要性が分かる。なんていうか、全体的にすっっごく眩しかったです。トーリーの中ではもちろん浮き沈みがちゃんと盛り込まれているけど、それでも自分にはその沈みさえ眩しくみえた。ミュージカルらしい華やかな色彩、カメラワーク、背景、小道具…洋画でしか出せないような世界観にやられた。冒頭の渋滞のミュージカルシーンからの多幸感に溢れたままバーンと出てくるタイトルバックは、それだけでもう日本映画ではできないシャレオツさで、ここが見せ所です!!と言わんばかりの仕上がりでぶっとんだ。普通の台詞まわしも後ろに音楽が流れているからか、段々麻痺してきてずっと歌っているように聴こえてくる。わざと??

トーリーもめちゃめちゃわかりやすく単純だからすぐ入り込める。誰もがぶち当たる夢を語ること・見続けることの難しさ、良いことがあったときの幸福だったりと、感情を上手くコントロールされながら、四季構成で何度も時間を交錯させるストーリーに乗っかれる。それは多分、明るいあっけらかんとした映画というわけではなく、割とズシンと重くなるシーンも多く含んでいるからかなーと。私にはその重ささえ、羨ましいと思えるくらい眩しかった。あと他人を巻き込まず主人公2人だけにスポットがギュッと当たっていたから、没入して感情移入しやすくなってる。中盤、大好きなジャズを捨ててバンドマンになった主人公の「夢を諦めて、大人になって、成功した」という台詞は、何度も挫折して傷ついた描写があるからこそ重みがあるのかもしれない。夢を追い続けている人がカッコよくみえてくるというテーマ…あれ?こういう映画どこかで観た…?と思ったら去年鑑賞した「何者」でした。ステレオから流れるただのBGMだと思っていたジャズミュージックの良さにヒロインが気づくシーン、そして主人公とヒロインが喧嘩をしているときに流れているジャズがまたBGMのようになっているシーン…上手く伏線が効いていた。

ミュージカルへの敬愛を感じる小ネタ(結構色んなところで考察されてる)も沢山あって、大事に作られているな〜と!本当にミュージカルシーンの多幸感がすごかった。中盤ミュージカルが一気に無くなり、ドラマパートが長く続くのですが、ここでそれぞれの上手くいかない苦しさとか痛々しさを見せられ、はやくあのミュージカル!お願いだからあの楽しかったミュージカルをみせてくれ……!!と望んでしまうくらい(笑)

ただの恋愛映画とは全く違って、これは「人生の選択肢」がテーマだと思いました。もし別の夢を選んでいたら…この人と出会っていたら…と、どれが正解・不正解とかではなく、自分がその分岐点で選んだ道を信じていたい、でもそのもう一つの結末に希望を抱いた世界があってもいい、恋人という関係を超越した関係性が素敵でした。ラストカットもカッコよかった!出尽くしているからこそひねりにひねらないといけない時代に、こんなにど直球なストーリーでどこか古臭さを感じながらリアルで眩しい大衆映画を作れたのがすごい。

椎名林檎×斎藤ネコ+椎名順平「この世の限り」

この世の限り

この世の限り

目抜き通り」だと思ったでしょ!!完全に目抜き通りだと!あれはもう寄せられすぎてて(本当に寄せたのかはわからない)逆に選びません!むしろこっちのコラボを私は推していきたいです。椎名の林檎嬢が兄弟である椎名純平さんと組んだデュオ。冒頭は抑え気味の不思議なテンションで始まるのですが、後半にかけて斎藤ネコお得意のミュージカルチックな華やかさがガンガン溢れてます。歌詞も最高にラ・ラ・ランドだと思う。公式の和訳があがってないようで、林檎嬢は和訳も独特なので公式以外は載せられないけど後半も最高です。これトータスさんともやってほしいなーー!

 
この世に限りはあるの?
もしも果てが見えたなら
如何やって笑おうか愉しもうか
もうやり尽くしたね
じゃあ何度だって忘れよう
そしてまた新しく出逢えれば素晴らしい
然様なら
初めまして
 

 

 

 3:彼らが本気で編むときは、

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予告編の雰囲気と生田斗真氏の役どころに注目して観に行きました。監督は「めがね」や「かもめ食堂」の荻上直子監督で、なるほどな…という空気感。予告の雰囲気は保ちながらも、LGBTの難しい社会問題についてガンガン切り込んでいく作品。割と群像劇っぽいところがあって、色んな方向に話を伸ばしているから回収作業が難しそうだった。リンコさんとその過ごし方による一点集中型でもよかったんじゃ…?とか思いました。

日常の中で女性らしさを見せるシーンが自然と盛られていた。交際相手・ミキオはビールを瓶のまま飲むけど、リンコさんはグラスに移して飲んでいたり。リンコさんが病室を男性部屋に分けられてしまう点とか、普通に過ごしていたら気づかない問題だなーと思いました。でも、女女してるワケではなくて、リンコさんも時々男をみせるシーンが結構入っているのがとても好印象でした。自転車を本気で漕ぎながら「うおおお」と唸ったり、「すっげー」が口癖だったりなど。完全に男を捨てているワケではないところが逆にリアルでした。斗真氏の少し無理した女装もリアル、演技もさすがだったと思う。あとリンコの学生時代を演じた男の子もよかった、ジャニーズの子なのかな?予告の段階で主人公の友の演技に少し違和感があったけど、この作風をみると自然に溶け込んでいたかもしれない。沢尻さんのドラマでもこんな役でしたけど、小池栄子は本当に万能ですよね…。ミムラもこういうオカン役が似合いすぎ。

男らしさを捨てる煩悩を燃やすシーン、最後に男っぽいところがでてきてもよかったんじゃ…?男であったことにもなにか感謝するべきことはなかったのかな…?でもこういう問題に悩みを抱えてる人にとっては、男の姿はもう悪夢でしかないのかな〜と考えたり難しかった。感情のぶつかり合いになりそうなシーンも淡々と進む事が多くて、結構独特だった。でも日常を描くわりにわざとらしいところも結構あって少し鼻についたかも(笑)友が川に唾を落とすシーンが独特で印象に残っています。気持ち悪いとは思わせない。予告でも観ていたリンコさんの胸を触るシーンが超自然でよかった。

でもでもなにより、ラストシーンが最高でした。ラストシーンというか、ラストカット。ここで終わってほしい…!ここでエンドロール流れてくれ…!!って思ったと同時に画面が真っ暗になってエンドロールと音楽が流れ始めたの、超感動して超気持ちよくて、それだけで涙出てきました。とっっても良いラストカットだったと思う。やっぱり映画は最後が決まるといいよね…!ラストだけでも観る価値のある理想的な幕引きでした。上映後、前に座っていた女子高生たちが「理解力が欲しいw」と言っていて、(ハイ??)と。(この情緒わかりませんか????)ってなりました。子供と観に来ていた人もいたけど、結構ショッキングなんじゃないかなとか思った、かも。

星野源:「布団」

布団

布団

映画の空気感はこういう空気です。ずっと星野源だ〜〜と思いながら観ていたと思う。中でもこの曲の日常(特に家庭とか家)を描いている雰囲気が映画に合っていると思いました。これがあのラストカットの後に流れてきてもおかしくない…。この時期の星野さん、めっちゃいい空気を持っているよね。

 
いってらっしゃいが 今日も言えなかったな
帰ってこなかったら どうしよう
おはようが 今日も言えなかったから
おかえりなさいは いつもの二倍よ
玄関から 鍵を開ける音
忘れ物を取りにきたの
カラスが鳴いてる
 

 

 

 4:3月のライオン 前編

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漠然と映画を観たいと思い、どの映画を観たらいいかツイッターの投票機能でフォロワーさんに投票していただいた時に2位だった作品です。1位と僅差だったのでこちらも観に行きました。原作はずいぶん前に1巻だけ読んだ程度。なので、漫画で読みたい欲が増す仕上がりだった。羽海野チカ独特の大量の語りが、映画では中盤までほぼ皆無だったので、原作はここまでどうやって展開してるんだろうと気になりました。後半は怒涛の心の声祭りだったと思います、それも主人公だけじゃなく他の登場人物の声も一斉に流れてくるので、ちょっとそこに萎えちゃったかも…。2時間半で上手くまとまっているんじゃないかと思ったんですけど、原作ファン的にはどうなんでしょうかね…!ただ私は2時間半で上手く納めすぎて、後編は観に行かなくてもいいかな〜という気になりました(笑)お腹いっぱい感がすごかったです。

演出の話ですけど、音楽がすんんんごい邪魔…。いやいやここでこの音楽じゃないでしょ感がすごい。対局シーンではあまり音楽を流せないからその保険なのか、とにかくうるさい!(笑)特に神木くんが走り出すシーン、ドラムがドコドコドコドコ鳴っていてうるせぇ!(笑)フォロワーさんとも音楽が邪魔だったと話が合ったので相当だったんじゃないかな…。初めて映画でバックに自然な音楽を流す難しさを知ったかもしれない。

原作をちゃんと読んでいないし後編観てないからわからないけど、有村架純ちゃんは結局なんなのだ??感がすごい。みんなそれぞれ抱えてるんですよという悪い人は実は誰もいないみたいな雰囲気が中途半端でもやもやしていたかも…?将棋のコマにはそれぞれ特徴があるので、指してるだけでストーリーが生まれてきやすいですよね。飛車で一気に攻めようとしていたところを止まって、一歩一歩確実に歩みを進めていく歩兵を指すシーンとか、超組み立てやすいストーリーだなと思いました。歩兵で王手をかけるところはちょっとベタすぎ?(笑)だからこそ原作がとても気になりました。割と原作に忠実な配役だったのでは…?とも思ったんですけど、どうですかね〜。加瀬亮の名人っぷりが最高でした。原作通りかは置いておいて、倉科カナに対する清原ちゃんの配役は完璧じゃないかな?神木くんに関してはもう逆にスルーしていいくらいなので。

勝敗」というわかりやすい分別によって妬みとか僻みが生まれる過程は痛々しいっすよね…。自分があまり知らなかった小さな深い深い世界がここにもあって、つくづく自分はまだ狭い視野しかないんだなーとか思ってまた反省しました。こんなに一生懸命になって一喜一憂する世界は素晴らしいと思う。なにかに夢中になれるって羨ましい。 

BUMP OF CHICKEN:「sailing day

sailing day

sailing day

どうしても神木くんとBUMPを繋げてしまいたくなるのは病気ですかね…。この若いBUMPの勢いとか疾走感で、神木くんが走り出してる橋の画が浮かぶ。実際にはドコドコドコドコうるさかったけど!(笑)そして厨二感のある不安定な歌詞がとても合っていると思う。主題歌が後編ではスピッツの「春の歌」のカバーだったと思うんですけど、だったらこれをカバーするべき!

 
そうしてまた 僕は僕の 背中を押していく
たった一つ 掴む為に 幾つでも 失うんだ
精一杯 存在の証明
過ちも 間違いも 自分だけに価値のある財宝
sailing day 舵を取れ
哀しみも 絶望も 拾っていく 呆れたビリーヴァー
 

 

 

 5:夜は短し歩けよ乙女

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そして投票で1位になったのはこの作品でした。監督は深夜アニメ「四畳半神話体系」の湯浅政明監督で、原作は「四畳半神話体系」の森見登美彦さん。つまりこの作品の映画化はこのスタッフ陣で最初から決まっていたようなもんですね。私は原作も読んでいなければ四畳半も観ていない状態で臨みました。

長い長い一夜のとんでもないお話で、ハシゴ呑み・古本市・学園祭・風邪の4パートになっている。その中で「ご縁」「時間」というのがず〜っとテーマにありました。一夜という日常の中で、ちょっとワクワクするような4つの非日常性を詰め込んだストーリーでした。湯浅監督って本っっ当に生粋のアート人間なんだろうなーと感じる高尚な世界観の深夜アニメのよう。そう、なのでこれを絶対に映画館で観たい…!というものではなかったかな?と。セリフや説明が結構早口で展開もごちゃごちゃと進むので、何度も繰り返して咀嚼したい気持ちがあった。結構頭働かせながら観てました(笑)特にラストの風邪引きパートでの先輩の心の中を表した描写は超次元アートでアクションでした。こんなの凡人にはできません。

あと勝手に乙女に対しておしとやかなイメージを持っていたので、実際はかなり活発でかなり驚きました(笑)この乙女から溢れるハッピーオーラがすごい!乙女はすぐ先へ先へ行ってしまうのです(重要)。キュートで可愛いとかじゃなくて、豪快でもはやカッコいいと私は思った。あとギャグ要素も存分にあるんだけど、普通に下ネタたくさん。しかもしょうもない系の小学生みたいな下ネタです(笑)こういうギャグ感覚も湯浅監督の特徴なのかな?主人公・先輩の声をあてている星野源さん目当てで観に来る人も多いかもしれないけど、これは結構かなり花澤香菜さんが声をあてているヒロイン・黒髪の乙女の方が圧倒的に主人公です。パンツ番長役のロバート秋山さんが声優うますぎて笑いました。馴染みすぎて全然わからない。あとアジカンの主題歌が当たり前のように最高でした、クッソー。

このしっちゃかめっちゃかな空気をラストに上手くまとめられてるのは本当にすごい。どれだけお酒を飲んでも酔わない黒髪の乙女が初めて顔が赤くなる瞬間…、長い一夜を過ごした後、初めて日差しの当たる昼間の描写があり、ラストシーンもすっきりしていた。時間の流れる速度は人によって違うと言われています。年寄りには速いけど、黒髪の乙女にはとっても遅い。この映画の一夜もとっても長い。これは人生の一瞬一瞬を楽しんでいるからこそ、という解釈をしました。それぐらい濃度の濃い時間を過ごしているのかな。ストーリー・絵・キャラクター・セリフと、全てが独特な世界観なので好き嫌いはかなり分かれそう。でも私はすごく好きでした。四畳半ならではの小ネタがかなりあるそうで、予習していけばもっと楽しめたんだろうなー、惜しいことした! 

チャットモンチー:「8cmのピンヒール」

 ASIAN KANG-FU GENERATION:「君という花」 

8cmのピンヒール

8cmのピンヒール

君という花

君という花

チャットとアジカン。チャットは乙女目線の曲になるかなと。えっちゃんの跳ねるような歌い方とメロディーに乙女がピョンピョンしながら道を突き進んでいくイメージ。夜中をイメージさせる歌詞が可愛らしくてとっても良いです。この映画のキャラクター原案はなんと中村佑介さんだそうで、切っても切れないというか誰も切ろうとなんてしない関係のアジカンが主題歌に動くわけですよね。なのでここでアジカンを選ぶのはちょっとセコいと思ってますが、でもそこは仕方ない…だってこの一度見たら忘れられない強い画には、アジカンなんだもの…ウッウッ。

 
月を見て綺麗だねと言ったけど
あなたしか見えてなかった
あの光はね 私たちの闇を照らすため
真っ黒の画用紙に開けた穴
 
 (「8cmのピンヒール」より)
 
 

 

 6:帝一の國

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予告を観た感じ、中身のないゴリゴリの青春群像劇な気がして観に行くつもりはなかったのですが、知人からかなり勧められたので行ってきました。結果、すんんごくよかったです。将来の総理大臣選に関わる生徒会選挙のお話で、私はてっきり主人公が会長になるための生徒会選挙だと思っていたのですが、そうではなくて、まずは生徒会内で派閥のある先輩の下に付く→様々な知恵を駆使して先輩を生徒会長にのし上げる→政権を持った会長の派閥の元から自分が次期生徒会長選挙に立候補する、といった戦略を持っていて、先輩を生徒会長にさせるためのお話が大半を占めています。ただの力技ではなく、どんな策で人の心を動かしていくのか、勢いと心理戦をうまく巡らせていて冷静に楽しめました。ところどころシュールな笑いのツボもあって笑いやすかった。

若手俳優陣の熱さをビシビシ感じてすごかった…。菅田くんの最近の乗りに乗ったオラオラ感についていけなかったけど、やっぱり実力のある人だから非常に悔しい。竹内涼真は正義の塊で、誰からも嫌われるはずのないズルい役所ですねー!野村くんの振り切れ具合もいいし、間宮くんもおいしいところあるし、千葉くんがいると安心感がある。主要の役者陣が誰も喰われず、それぞれがそれぞれの個性のぶつかり合いをしていて、めっちゃくちゃ熱かったです。この世代ならではのもう一つの若手俳優バトルロワイヤルを感じて熱量がすごい。脇役陣も安心感あってよかった。木村了の現生徒会長っぽさも適役だし、お父さん役の吉田鋼太郎も絶妙な配役…。

時代設定が昭和の超越した世界観なので、無理もある程度飲み込める。すごく楽しめていたんですけど、帝一がなぜ自分の国を作り上げたいのか、その肝心な最後の落とし所が微妙だったかも…。あれだけ執拗に総理大臣にこだわっていた理由がそれなのか…?とちょっと、ん???となってしまった。あと感動のお涙頂戴シーンでの説明が多すぎる気も。複雑な選挙システムの説明はとってもわかりやすいけど、説明のいらない感情だけでみせるシーンは、もっと無駄なものを取っ払ってもいいのかな〜と。特に最後のピアノのシーン、いやいやわざわざ言わなくていいよ…!こっちで勝手に理解するから…!楽譜が見切れるくらいでいい…!!と思ってました(笑)その後のクリープハイプの主題歌への繋がりはとてもよかったです。エンドロールでなんの脈略もなく突然始まる永野芽郁ちゃんの唐突なダンスも可愛かった。あ、あとOPもめちゃカッコよかった!

間宮くんをずっととなりで支えてきた補佐官が、落胆する間宮くんに対してかけた「てっぺんなんて星の数ほどあるだろ」というセリフが一番グッときました。久々にぐちゃっとした騒がしくてアッチィ映画を観てすごい楽しかったーー!

NICO Touches The Walls:「衝突

衝突

衝突

  • NICO Touches the Walls
  • ロック
  • ¥250

クリープハイプの主題歌もすごくよかったけど、もう少し公開年が前にズレていたらこういう曲調が主題歌になっていたんじゃないかなーと思いました。いわゆる王道感のある暑苦しい青春ソングというような、NICOさんの楽曲。ボーカルの光村さんの声って良い意味で暑苦しいな〜と感じていて。そんな声がこの映画にもとても合っていると思いました。

 

 

7:美女と野獣

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これも最初観に行くつもりはなかったけど、まわりの評判を聞いて観に行きました。生粋のジブリ派閥なので、久々にザ・ディズニー映画を観た気がする。昔話の実写化で誰もがそのストーリーを知っているからかもしれないけど、わかりやすさ100%で説明能力がすごすぎると思いました。最初の1分くらいで王子が野獣になってしまうまでをきれ〜〜いに説明仕切っちゃう。久々に観たからそんな話だったっけ?みたいなシーンも結構あって楽しめました。あとはやっぱり画面が豪華ですよね!その華やかさを見せつけるようなぐるぐると舐め回すカメラアングルが多くて、結構酔いそうになる(笑)映像を綺麗にみせるいいビジュアルが沢山あるから、そりゃこれで新しいパーク作れるわ〜。

悪者ははっきりと悪いと描かれるのがザ・ディズニーだと思います。あの悪者を演じた人、めっちゃおいしかったな!ワトソンはそりゃ綺麗。いつみても目と眉毛の距離感がやばい。あとずっっっと気になっていた野獣の毛並み感。あの水で少しずつ固めたような束感のある毛並みは正しいのか…!?(笑)

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このモサモサ感は……???やっぱり最後まで馴染めませんでした。エンドロールのキャスト紹介の映像はちょっとやりすぎな感じがしました。CV.〜みたいなゲーム広告みたいだった(笑)

物語としては、薔薇が全部落ちたのに愛が芽生えたからっつってもっかい復活するのずるくない…?と、昔話だけど慣れていない身としては、なんでも都合よく進む感にむむむ…?となったかも。「真実の愛」というテーマのはいはい感は否めない…昔話だから仕方ないんだけどさ…。思いを込めれば好きな場所に飛べる本(そんなのあったっけ?)で自分のルーツがある憧れのパリへ行き、ベルの「思っていたより、ずっと狭かった」という言葉にグッときました。多分そこじゃないところだけど。

ミュージカル要素も沢山あったけど、今年は既に「ラ・ラ・ランド」でその見事なミュージカル映画を観てしまったので、不自然さと見飽きた感が正直あったかもしれない。でもこの曲知ってる〜っていうものが何個もあって楽しかったです。有名な舞踏会のシーンは、アニメと同じアングルを使っていたり(多分)、沢山研究して作られた映画なんだと思います。大人から子供まで、誰でも観れる正しすぎる大衆映画だと思います。映像美がすごかった!疲れたけど!

安室奈美恵:「ALL FOR YOU」

ALL FOR YOU

ALL FOR YOU

洋画に邦楽を当てるのって本当難しい。でもいろいろ吟味して、これがバッチリかなーと思いました。歌詞の最初から最後まで彷徨いながら真実の愛を見つけたようなストーリーといい、メロディーのサビでしっかり盛り上げることができる正しいロイヤル感といい、綺麗にまとまった気がする!この安室ちゃんの曲で予告の舞踏会で踊ってるシーンを流しても全く違和感がなかったもんね!イントロのストリングスとピアノ→歌い出しの流れがおしゃれで泣けます。

 
YOU CAN SEE ALL MY LIFE 愛が何かも
分からずに 彷徨った日も
未来は CAN'T WAIT たどり着くものなんかじゃなく
描き出す地図の中 歩いて行こう
 
YOU CAN SEE ALL MY LIFE あなただったの
この心帰り着ける場所
明日にもし 挫けそうになる そんな日も
二人ならば ALL FOR YOU 乗り越えて行ける
 

 

  

8:22年目の告白 ー私が殺犯人ですー

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設定が面白そうだったのと、何週もランキングで上位をキープしていたので観に行きました。時効を迎えたと同時に連続殺人事件の犯人が現れて、日本中に影響を及ぼしていくようなお話。なんていうか、なに言ってもネタバレになりそうなのであんまり言えない…(笑)元はどうやら韓国映画なようです。韓国の映画なのに時効解消だとか阪神淡路大震災だとか設定を日本にちゃんと置き換えてリメイクしてるのがすごいなーと思いました。個人の言論を尊重する承認欲求を満たすような現代日本だからこそ映画化しやすいのかな。トンデモ展開が何回か起こるんだけど、そのトンデモが終わった後が長い…!終わった後というか伏線もわかりやすくて先が読めるので、この後の展開がわかってしまった後が長い…!!(笑)上映時間が先に決まってるからそこに帳尻合わせるように時間とってるようにもみえてくる。トンデモ展開で乱した刀の納め方がちょっと雑。それ、え、ええアリなの???え???っていうのが何個も重なるので、そこは何度も耐えなきゃいけなかったかな。あー合体しちゃったかーーっていうところは、ちょっと冷めちゃいました。

でも基本的なお話としてはすごく面白かったです。この後どうなっちゃうんだろう…?ひえーーみたいなハラハラ感とか、生々しい殺人描写を含めて手に汗握る展開で、ずっと心臓が浮くような感覚がある。でももう少し嫌~~な黒さを感じたのは、今年でいうと決して派手ではない「愚行録」の方だったかな。連続殺人犯を崇めたり、日本人ってそんなに今ヤバいと思われてるのかな…?あんなに書店にワラワラ駆け込んだり握手会とか参加しちゃう…?その握られた手で自分が殺されちゃうんじゃないかって怖さない…?(笑)ところどころに日本オマージュを感じました。整形事件にしかり、NEWSの報道キャスターにしかり色々皮肉的に重ねてるのかなとか。

俳優の安心感には何も言うことがないっすよね…藤原竜也は本当にいつもいつも…(笑)伊藤英明は私の中では「悪の教典」のイメージがどうしてもやっぱり消えないので主人公が一番サイコパスなんじゃ…とか思ってしまう(笑)特に野村周平くんがいいですよ!!そういえば「帝一の國」ではかなりのクセのあるキャラを演じてたけど、こういう逆に全くアクのない素朴なキャラクターを演じられるのも才能だと思うし、私はこっち方向の野村くんをもっと見たい!!

一個わからないことがあるのは、仲村トオルが床に落ちた飴?みたいなものを見つけて拾うシーンが2回くらいあったけど、あそこはなにを意味していたのかがわかりません。何かの伏線だったのかな…?わかる人教えてください

Cocco:「カウントダウン」

カウントダウン

カウントダウン

主題歌が感覚ピエロで、こういう激しくて手の入れようがないような曲調も歌うんだ~と思った覚え。それがとても合っていたので、こちらは女性の激しくて手の入れようがない美しいロック。Coccoのカウントダウンはいつ聴いても背筋が凍る感覚があります。かっちょいい。歌詞も曲調もかなり強烈で、この映画の雰囲気に合っているかなと思います。「わたしに謝りなさい」なんて言葉もすごくいい感じに効いてくる。

 
血迷った過ちに
気づいて泣き叫ぶがいい
はり裂けたこの胸に
甘えてごらんなさいな
時間がないわ
跪き手をついて
わたしに謝りなさい
力なくしなだれて
わたしを愛していると
つぶやきなさい。
 

 

 

 

上半期、8本を観ました。去年と比べたらどうなんだろう、ペースは同じくらいかな?下半期は嵐軍団の映画が続けて公開されますし、映画無料券を何枚か手に入れて、観たい邦画も次第に溜まってきたのでまた活動的になると思います。ストレス発散していきたい。

 

 

あと今回隣で足を座席に乗せるという珍しい鑑賞スタイルの方に出会って結構驚いた。映画館おもしろい。