愛がたどりつく場所

完全なるぱる!フラットににのみやくん!

小出祐介がなんていうかすごいぞ

 

このCMを見たことがありますか。

 

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(♪ピコン)「ドライブが盛り上がる曲」

 

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♪ 風になりたくて〜〜(ブチッ)

 

このまさかの切られ方をする「Google Play Music 音楽のある生活・夏フェス編」の一曲目に流されているこちらの曲。風になりたくて〜♪ですべてを把握する能力が試されるこちらの曲。なんというか、もっと流してやれよ!!と思わずにいられないこちら。今回はこの曲の作詞作曲を手掛け歌っている人について書こうと思います。

 

 矢印鼻をしているこの方です。ディスってないよ。

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小出祐介

小出 祐介(こいで ゆうすけ、1984年12月9日 - )は、日本のミュージシャンロックバンドBase Ball Bearのリーダーで、ボーカルギター、および楽曲の作詞・作曲を担当。

wikipedia より) 

 

小出さんの存在は常々知っていたのだけど、掘り下げるきっかけとなったのはこのツイートでした。

 

なんかほら、やばそうでしょ?これなんていうか、あれだなっていう雰囲気すごいでしょ??小出さんが変人だというのは噂には聞いていたけどなるべく避けてきました。でもこの番組をさらっと観たのをきっかけに、ちょっとちゃんと掘ってみようかな…危なそうだけどと感じながらおそるおそる進めてみたい意欲が湧いた。そしたらでるわでるわ。すごいぞ色々。

 

ここからはまた私が一ヶ月くらいで得た情報の備忘録です。またステマみたいなやつか??と思う方いるかもしれませんが、残念ながらステマになるほどの知識が私にはありません。興味ある方だけどうぞ。

ここから先はバンドについても触れると思います。ただね、邦楽ロックバンドファンの方がこの世で一番嫌いな人種はジャニヲタであることを私は知っています。なので、なんもわかってねーヤツ(しかもジャニヲタ)になんて語られたくねえわ!!というファン沢山いると思うので、自爆する前に回れ右した方がいいです。私はここで言ったからね!あとは自己責任です。

 

 

まず私が知っていた小出さん情報

  • 邦楽ロックバンド Base Ball Bearのボーカルの人
  • 矢印鼻の人(ディスってないよ)
  • マッシュの髪型
  • サブカルのニオイがプンプンする
  • ゴッドタンのマジ歌選手権審査員で牛乳の吹き出し方に躊躇してない感じが好印象だった

これぐらいである。まあ、だいたい合ってた。そりゃそうです。ほぼ外見の話ですから。それぐらいしか知らなかったし、それぐらいしか知る必要ないと思っていた。 

 

今回参考資料として主に使いたいのがこちら

ホウドウキョク「真夜中のニャーゴ」 

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www.houdoukyoku.jp

 

ニュース専門チャンネルのホウドウキョクにて日替わりパーソナリティーが好きなことを23:00~25:00の生放送2時間でお喋りする番組。小出祐介さんは隔週金曜レギュラーです。こちら放送終了後にアーカイブとしてサイト内配信があるので、そちらで過去放送回を結構観ました。

 

小出祐介 公式Twitter

twitter.com

本人の公式Twitterも参考にします。結構頻繁につぶやかれてます。闇ツイートが。

そしてここからは私が新しく得た情報たちです。

 

 

  • 小出、映画詳しすぎだってよ。

 邦画・洋画、今・昔、どれも詳しすぎる小出さん。学生の頃は映画監督を目指して観まくっていた時期があったそうです。最近ではミュージシャン仲間と「映画部*1」活動を行っているそうです。

特に日本のホラー映画については造詣が深く、2015年の「映画部」新年会では、他の部員にホラー映画のDVDやBlu-rayを6時間以上見せて延々と薀蓄を語り、福岡晃子が「ホラハラ(ホラー・ハラスメント)」とこぼすほどであった

wikipedia より) 

監禁だよ。こわすぎる。こっちがホラーだよ。

また2016年7月29日公開のゴジラ最新作「シン・ゴジラ」に合わせ、真夜中のニャーゴではゴジラ全作品を前後編の2週に分けて一人で語り倒すという恐ろしい企画を実施していました。ちなみにこの番組、生放送2時間です。ちなみにゴジラ、全30作品です。さらに高まっているのか、最近の小出さんのツイート

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ゴジハラ(ゴジラ・ハラスメント)が続いている。何者…。

 

  • 小出、アイドル詳しすぎだってよ。

秋葉原あたりで「小出祐介といえば?」と聞けば、7割くらいは「ドルヲタ」と答える人がいるのではないかというくらい女子ドル通である。冒頭のツイートに載せたトランプの件からもお分かりいただけると思います。結局一番詳しいのはハロプロなのかな…?推しは℃-ute矢島舞美さんみたいです。推しというか神らしいです。大手から地下まで知り尽くしている。実際にニャーゴ内では毎回相方の南波一海さんからインディーズアイドルを紹介してもらうコーナーが組まれていたり、年末にはその年に発売されたアイドルソングをほぼ全て聴き、お互いに年間ベストをメジャー・インディーズそれぞれ発表する回もありました。そんな思いが伝わってか、女子アイドルの曲もいくつかプロデュースしている。

しかし小出さんは自他共に認める在宅主義。そして楽曲派だそうで。アイドル好きなのは有名なので、よくコンサートや握手会に招待されたりもするらしい。でも足は運ばないことを一応主にしているらしい。その理由は、「好きなアイドルに会ったら死ぬから」。いやヲタク気質がすごい!!!本物のやつだ!!女子ドルヲタとジャニヲタとの違いはここなのかな。

ちなみに雑誌B.L.Tでは「完全在宅主義者」というコラムの連載もされているみたいです。

 

  • 小出、本にも詳しすぎだってよ

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受験生の参考書かな?

  • 小出、アニメも詳しいってよ

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引っ越しかな?

  • 小出、漫画も詳しいってよ

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これからブックオフ行く人かな?

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査定する人かな?

  • 小出、ゲームもめっちゃやるってよ

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業者かな?

  • 小出、フィギュア好きだってよ
  • 小出、もちろん音楽詳しいってよ
  • 小出、AVも詳しいってよ
  • 小出、色々詳しすぎだってよ

 

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おいでパトラッシュ、僕はもう疲れたよ…。

 

とにかく小出さん、情報量がすごいんですよ。もう、なんでも知ってる。仲良しのバカリズムさんからは、TSUTAYAと呼ばれていました。私は本当にちょっとしかその窓を覗いてないけど、その内にある情報の密度が凄まじい。小出さんが何かで話しているところを見たり聞いたり読んだりすると、その数分で何か掴むことができる。

 

言語感覚っていうのは、技術的なものは書いているうちにどんどん上手くなっていきますけど、内容のあることを書く、内容のある作品を作るっていうのは、外からのアウトプットがないと絶対に成立しないと思うんです。言い換えると、どれだけ多くの視座を獲得するかによって、芸術への落とし込み方が変わってくる。こういう書き方があるよとか、こういうジャンルがあるよっていうのは、一つの視点だと思うんです。つまり、どれだけの引き出し(視点)を持っているかってことが、芳醇な作品を作るためには一番重要ですね。インプットなしでは、いいアウトプットはできないよなって思うし、その量も大事だし、それから質も大事です。自分に合う本を見つける才能も重要だと思う。音楽もそうだと思うけど、自分がストンとくるような視点を見つけることがすごく大切で。

それを考えた時、インターネットだとわかりにくいと思うんです。本屋に行って、最初はしらみつぶしでもいいと思うんですけど、自分の目で見てみる。新たな視点を知るためには、自分の中にいっぱい視点を蓄えておくことが大切。だから、たくさん本を読んで、いろんな視座を獲得するってことが、その後の自分の創作にも影響すると思うし、自分の人生を見つめる上でも重要だなって思います。

(ホンシェルジュ 「特集!あの人の本棚」より)

 

……もうこの語り方だけでも、あー情報の中で生きている人だなというのがわかりませんか?だってまずこれ読む気になりました?正直読まなかったでしょ!!これだけズラーーーっと言葉が並んでいたら、普通は読み飛ばしてしまうでしょう!!でもしっかり読み進めると説得力だらけの文章なのです。それはなぜかというと、多分小出さんの頭の中はその「外からのインプット」だらけだからかなと。前例を沢山並べた上でじゃあ次に自分はどう動くのか?というアウトプットを考えていて、感覚的だけじゃなく常にデータと共に生きている人なんだろうなーとすごく興味深くなりました。

 

  •  ギターに出会う前はいじめられていた

バスケットボール強豪校の中高一貫校に入学し、バスケ部に入れたものの中一で同じクラスの部活仲間から突然無視されるようになり、それが広まったことでクラスの中でイジメという形で完全に一人になってしまったそうです。バスケ部に入りたくて入学したのに部活も辞めざるを得なくなったという始末。そんな学校での居場所のなさから始めたのが家にあったギターであったと。中高一貫だったためなんだかんだ6年間苦しめられたそうです。高校3年頃までくるとクラスに対して「もう全員死ね」と思っていたらしい。だいぶきてる。小出さんの中では憎悪になっている学生時代。そんなことを思い出すようなツイートがされていた。

 

 

 

 

 

リアル…。酷でリアルすぎる…。それこそ映画の「桐島、部活やめるってよ」を思い出す。 あの映画の気持ち悪さみたいなものを思い出す。まぁ子供の頃の話だし今となってはいい思い出ですよ^^みたいな綺麗事で済ませられないものがあるんですよね…。だからこういう今になっても許さない(とまでは断言してないけど)思いは大事だと私は感じる。

 

 という私も歪んでるんだろうな……(笑)

 

  • 小出さん、闇が強い

学生時代の思い出やその頭に入れた膨大な情報量などからなのか、小出さん、闇深い。これは随時垣間見れるので察していただきたい。ニャーゴ内で海鮮丼嫌いについての論破がすごい伝説の回があったそうで(笑)、めっちゃ気になるんだけどアーカイブ見つからない…。

 

  • 話し方が完全に落語家

 

小出さんが魅力的に感じるのは結局ここが大半占めているのではないかと感じる。小出さん、落語家みたいな語り口をします。というより、話し方がめちゃくちゃ上手い。話のターンを預けて喋らせたら、まあ〜〜ズラズラと言葉がでてくるでてくる!!全然こっちにターンが返ってこない!!(笑)なんだけど、話の展開の仕方がこれまた落語みたいに上手い。頭で検索かけてでてくるデータを出して、その伏線を最後に全て回収していくような語り口。まさに落語家ですよね。相手に口を挟ませる隙を与えない、自分自身で完結させる喋り方するなあと思います。話し方が上手いから、つい耳を傾けてしまう。小出さんの場合はそこに闇が絡んでくるからさらに面白く聞こえるんですかね。

 

こういう人はプレゼン能力が高いんです。あの120分×2のゴジラ特集とやら??全く興味がなかったのに、聞き入ってしまいました。くそう。さらに映画「貞子VS伽倻子」に感銘を受けた小出さん。監督をゲストに呼んで歴代「リング」呪怨」シリーズを120分解説するというこれまたすごい企画が。

 

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勝手にプレゼン資料めっちゃ作ってくる。なんなんだよ…。何者なんだよ…。

 

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そんな一連を見た監督「すいません小出さん今…アルバムの制作中なんですよね???」

ごもっともだわ。監督呼んでおいて監督よりも詳しい情報を一人語りする小出さんマジ強い。情報量が多すぎて監督途中からもうビビりながら喋ってたよ??それでも気にせずガンガン魅力を語る(しかも悪気がない)小出さんという図がめっちゃ面白かったです。

 

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あの、ちょっともう……な、なんなの??

 

 

別の回で「アベンジャーズ」について解説する小出さん。

 

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ハア(ため息)。これら自分で描いて用意してますから…。マジ強い……頭がおかしい……。でもやっぱりわかりやすいんだろうなと思います。こっちが聞く耳もてば相当面白いんだと思う。こっちが聞く耳もてば(大事なので二回言ったよ)。

プレゼン能力の話でいうと、アフロの変に準レギュラーで出演していたニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さん(通称:よっぴー)もめちゃくちゃ上手くて毎週聞き入ってました。でね、よっぴーさんはどちらかというと聞き手のリアクションを巻き込んでプレゼンするのが上手いタイプなのだと思う。近代サブカル学んだ。

 

  • こだわりがめちゃくちゃ強そう

こんなところが色々垣間見れるからか、小出さんめちゃくちゃこだわりが強そう。ていうか、多分絶対おそらく強い。細かいディテールの訂正を欠かさないというか。一言で言うと、すげー面倒くさそうな人だな!という印象があります。我が強いってこういうことだな!!というのを実感する人である。自信家っぽいところがあるんだろうな。まあそうでもないとミュージシャンにはならないよね(笑)絶対一人っ子だろうなーと思ってたら妹がいるみたい。

また別の回のニャーゴ。昨年の年末、小出さんの一年間を振り返ってみようという企画でした。まあまあ、よくありますよね年末になってくると。「この時期にこういうことがあって〜」とか「制作がこの辺は忙しくて〜」とかそういう話をさーっとするんだろうなと思っていた。いざ番組がはじまると、

 

 

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おい嘘だろって。

 

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まさかの365日を一日ずつ振り返る。強すぎ。細かすぎ。よく覚えていたな!!!!こ、、こここ細かい!!!

改めて私の身近にいたら絶対友達になれなかったタイプだな…と思いました。

 

  • めっちゃ字ーうまい

小出さん字ーめっちゃうまい。読みやすい。ただそれだけ。

  • ベボベ全楽曲の作詞作曲を務める

ここからはだんだん音楽の話をしたいと思います。小出さんは自身のバンドBase Ball Bearの全楽曲の作詞作曲を務めている。私は一人で作詞も作曲もこなすことに結構びっくりしたんだけど、他のバンドも基本そうなのかな?わからない。でも意外と一人が担っていくのが自然の摂理なのかもしれない。

小出さんの作る楽曲は、とても繊細だと言われているそう。特に歌詞には定評があるらしい。他アーティストに楽曲を提供することも多いそう。歌詞には意図的に違う曲で同じフレーズがでてきたり、ダブルミーニング、さらにはトリプルミーニングなことが日常茶飯事レベルであるそうです。面倒くささがすごい!歌詞のクセがすごい!

 最終的に何言ってるかが大事だという持論がありまして。サウンドがどれだけカッコよくても、トンチンカンな事を言ってたらやっぱり心に残らないというか。「言葉で響く」って日本人的だと思うので言葉には凄い気を使っていますね。

バズリズム より)

この番組内では「ギターロックで表現する短編小説のような歌詞」と謳われていた。実際に小出さんの歌詞は詩集にもなっているそうです。こだわってるなー。

 

檸檬タージュ―小出祐介詩集

檸檬タージュ―小出祐介詩集

 

 

間の人―小出祐介詩集

間の人―小出祐介詩集

 

歌詞の話は、もう少し後で楽曲と一緒にしたいと思います。あと最近ではキンキのニューシングルのカップリング曲の歌詞を担当したみたいですよ。

 

  • カッティングがめちゃ上手い

さらに 小出さんはカッティング奏法が上手いんだそうです。情報が全部「そうです」でごめんなさい(笑)。カッティングというのは、振動中の弦に触れて音を止めたりする演奏技法を応用したもの。よく見るギターの人がチャッチャカチャッチャカやってるやつです。ロックファンの人マジ見ないでこれ。

そんな小出さんは、ボーカルなのに歌いながら安定したストロークで速いカッティングができるというのが珍しく、「カッティングの鬼」とファンの間で呼ばれているみたいです。そんな鬼の様子がこちら。

 

Base Ball Bear-こいちゃんカッティングVS堀くんドラム

なんじゃこりゃ。私にはもうよくわかりません。鬼こわいっていう感想だけ。

 

この動画を観た時に、もう一つ同じシーンの動画を見つけました。


堀之内ドラムソロ→小出vs堀之内

 

この時私は気付いた。ジャニーズに足りないものって、副音声じゃね????

ここまでバンドの話しといていきなりごめん、でもメチャクチャハッとさせられたんです。こんっっなに楽しそうにメンバーが話している様子、絶対必要じゃん!!!めっちゃ楽しいじゃん!!!ジャニーズ、絶対やるべきじゃん!!!!と気づかされた。確かにバンドのライブDVDとかって結構副音声ついてますよね。そういうイメージがある。本当ありがとうベボベ、気付かせてくれてありがとう。ちなみにベボベでは毎回ライブDVDが発売されるたびに福音声というメンバーによるコメンタリーがついているみたい。

事務所関係者、誰か見てないかな。ここまで見てるかな。検討してください。お願い。

 

 

そしてこの流れから、小出さんだけじゃなくこのバンドの人たちってもしかして面白いな??と感じ取りました。ということで次は私がBase Ball Bearについて知っていた情報です。

  • 4人組のバンド
  • ベースに女の人がいる
  • よくいる青春邦ロックバンド

鼻垂らしたアホみたいな感想ですね…。「ドラマチック」「Changes」「神々LOOKS YOU」「BREEEEZE GIRL」「Stairway Generation」らへんのタイアップソングはよく聴いていた。結構デビュー初期頃なのかな。ちなみにBREEEEZE GIRLは例の♪風になりたくて〜(ブチッ)だよ。何年か前のシーブリーズのCMソングでした。

 

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先ほどと同じアー写を使います。左から、

堀之内大介(Dr.):すごい明るい

関根史織(Ba.):すごいマイペース

小出祐介(Vo.&Gt.):すごい強い

湯浅将平(Gt.) :すごい無言

:以降は私が先ほどの副音声で抱いたイメージです。この4人の邦楽ロックバンドです。

 

  • 高校の文化祭で結成されたバンド

2001年に高校2年の文化祭ライブで正式に結成されたバンドらしいんです。つまりみんな同じ高校出身。年齢がひとつ下のベースの関根さん以外は同い年。そんな長い付き合いならこんなテンションなるわな〜〜〜と感じる。最初の頃はSUPERCARコピーバンドだったらしい。アマチュアの頃から独特なコード進行が特徴的なバンドと紹介されていたそう。高3の頃にはもうEMIから目をつけられていたらしい。エリートかよ。

 

こちらまた違う副音声。


ダンス湯浅将平(十字架 You and I) - Base Ball Bear

 


Base Ball Bear - BOYFRIEN℃(Live)

 

すうげえ楽しそう。超学生ノリ。ますます羨ましい…。(まだいう)

 

小出帝国感がすごい。 メンバーに対して、好き勝手ボケるし好き勝手雑に扱う。三人のことすごい好きなんだろうなーというのがビンビンに伝わってきます。なんせジャニヲタ、こういう人間関係に敏感なんで。

www.youtube.com

いやていうか自由すぎ。コメンタリーしてねぇし。ゲームはじめちゃうし。一人で手遊びのようにはじめちゃうジェンガも地味に笑いました。あとみんな優しすぎ。特に全部拾って受け止めてくれる堀之内さん優しすぎ。ラジオとかやらせたらすごい面白そうだなぁこの人たち。そしてそんなベボベが結成されるまでの道のりがニャーゴの中で詳しく話された回がありました。

 


【劇場版BBB結成 中学生編】真夜中のニャーゴ

 


【劇場版BBB結成 高校生編】真夜中のニャーゴ

 

中学生編と高校生編。一通り見たけど、すっっごく面白かった。本人が言う通り、メチャクチャドラマチックで映画みたいだった。関係性とか性格とかがめっちゃ見えてくる。私が鼻垂らしてた中高生の時代にこんな動きのある学生生活をしている世界もあるんだなーとなんだか感慨深かったです。やっぱり小出さんは説明能力に長けすぎてるな…。時間のある人は是非観てもらいたいです。あっという間にみれちゃうよ。さっきのいじめの話も詳細に語られてます。運命的すぎてなんかもう勝手に感動してた!ファンでもないのに!(笑)やーバンドって大変なんだなー! 

 

そしてここで私の得意技、レンタルがはじまりますよ。

バンドBのベスト

バンドBのベスト

 

 

C2

C2

 

 

二十九歳

二十九歳

 

 

こういう形で入るとき、だいたいベストアルバム最新アルバムひとつ前のアルバムを借りるようにしています。なんとなく。 そしたら面白かったです。

 

曲の系統全然ちげぇの。*2

 

私がバンドにハマらない理由の一つとして、バンドってやっぱり「こんな音楽がやりたい!」「こういう思いを届けたい!」が先行する自己主張の場だから、どうしてもやりたい楽曲は系統が似てくるもんだと勝手に思っていて。似たような曲を聴いていると、なんだかノイローゼ気味になってくる自分がでてきてしまうんです。ゆうほどハマったことないからこれはちょっと想像だけど!(笑)

だけどベボベの場合、どのアルバムも全然曲の方向性みたいなのが違うなーと素人ながらに思いました。ベストはベストで激しいロックもあれば純粋なJ-POPっぽいのも揃えられてる。二十九歳では、王道バンド路線の楽曲が集められた雰囲気がしたんですが、去年発売されたC2*3では完全にブラックミュージックというかファンクやら大人っぽいバンド曲が詰め込まれていた。なんでここまで違うんだろう?と思ったわけです。

 

  • 決まりごとは4人だけで演奏すること

するとこのルールがあるところにたどり着きました。ベボベ楽曲のマイルールとして、4人だけで演奏をすることにとにかくこだわっているそうです。ドラム・ベース・ギター2本といった編成を絶対に崩さないのがルール。例えばそこに鍵盤だったりシンセだったりをいれることは意地でもしないようにしてるらしい。

www.youtube.com

このルールだけでいくと、基本楽曲の方向性が自由になるのかもしれない。だからメンバー4人だけで演奏していればそれはBase Ball Bearの楽曲なので、どんなジャンルにも挑戦ができるのかなと。アルバムによってここまで雰囲気がガラッと変わるのもこれが大きな理由?ですかね。なんでも化けるというか、変化を選び続けているというか。

ここで先ほどの歌詞の話。何曲か気になったものをピックアップします。

むせび泣いたみたいな 通り雨がやんだ
あたらしい風に向かい
僕は君の知らない季節を さぁ、いこう
 
君は翔んだ あの夏の日
むき出しの太陽にくちづけしようと
そっと目を閉じ
舞いあがった その黒い髪
凛とした青い空にとけてしまったのにね
会いたいよ また、君に
 
もうすぐ、夏がくる
 
(「PERFECT BLUE」 より)
 

すごく夏らしい爽やかな歌詞にみえるようで、小出さんの祖父が亡くなったときの時期も重ねたダブルミーニングの歌詞になっているらしい。

 

見ないことにされてた 僕の世界が 君のことをずっと待ってる
聞かないことにされてた この声が
例え枯れてしまおうが 君のために歌うよ
笑い者にされてた 僕の世界で 君のことをずっと待ってる
いないことにされてた 僕の呪いが
君の傷を癒す お呪いになりますように
 
終わらない夜のなかで
出られない闇に包まれ
変われない僕を連れて 
 
(「魔王」 より)
 

小出さんがいじめられていた時代を彷彿とさせる歌詞。呪いがお呪いに変わる瞬間。最後のパートでは「〜ない」の否定形でさらに語数を合わせる感じが計算されているようにみえる。 

 

もう一回言うと、
『そんなに好きじゃなかった。』
 
……それを言うか?!僕は一体何だったの?!
 
「結婚しよう。犬と子供としあわせに暮らそう。」
 
……とか言ってバカか!!
 
あー女って何だ?!
あー女って何だ?!
あー女ってさ……
何なの?!
 
とりあえず、コンビニで缶ビールでも買って、ヤスヒロとマナブも呼ぼう…。
明日も頑張ろ………
 
(「そんなに好きじゃなかった」より)
 

失恋ソング。「あー女って何だ?!」というところにすべて詰め込まれてる気がしてスカッとする。こじらせてる。

 

 
何回も恋した 同じくらいのさよならもした だけど、僕は
いま、君が好きだ
初めてじゃないこの恋を 終わらない最初の恋にしよう
 
最後の恋にしよう
 
(「初恋」より)
 

逆に趣のあるラブソング。これ以上にない貴方との終わることのない恋を「初恋」と呼びたいという、愛しさと切なさとまわりくどさと。

 

現実化希望!のリアルタイムと
現実化希望!のストーリー持って
3分後の人生(せかい)を変えたいと思わないか?
現実化希望!の起死回生で
さあ、ファンファーレを鳴らそう
僕らには輝く権利がある
明日がある
 
現実化希望!!!!!!!!!!!!!
現実化希望!!!!!!!!!!!!!
 
 

溢れ出る厨二感。ビックリマークを全角の「!」じゃなく、半角で「!」にする厨二感。人生を(せかい)と読ませる厨二感。しかも「現実化希望」という歌詞は「現実が希望」と聴こえるようなダブルミーニングになっているらしい。

 

仄暗い水の底から浮き上がるように明けていく 今夜も
テレビの光に看取られて僕の昨日が息絶える ふがいないまま
 
 
(「yoakemae」より)
 
はしゃぎながら軽く汗ばんでる首筋に
へばりついた君の髪を
初夏の風がはがしたのを見た
 
(「不思議な夜」より)
  

かと思えば想像を掻き立てる情景表現もたくさんでてくる。

色んな視点を捉えて柔軟に変化する歌詞ですよね。なんだかどの歌詞もパッと目視したときに、視覚的にすごい詰まってるなという印象があります。ゴロッとした単語が多いというか、こそあど言葉が少ないというか。この詰まり具合は小出さんのデータ量が活かされてるところなのかなーーと思いました。ちゃんと歌詞カード追って読んだ方がよさそうですね。

 

  • 歌声にクセがない

これも変化しやすい特徴なのかな。私的に小出さんはあまりクセのない歌声に感じる。誰にでもスッと受け入れられそうというか、クセがない分艶っぽいというか。あとファルセットを使う曲が多いなと思いました。ベースの関根さんのコーラスで爽やかに聴こえる。女性コーラス良いですよね、ここがまた1つの大きな肝なのかも。

 

途中で言いましたが私は勝手に、Base Ball Bearってすんごい青春真っ只中バンドだと思っていたんです。楽曲のイメージから、陰と陽でいったら完全に陽!!みたいな。でもバンドをいざ掘ってみたら、すごく沸点の高い冷静で落ち着いたバンドなんだと感じる。その中で静かに熱く燃える闘志といいますか。超文化系バンド。笑う。めちゃくちゃ意外だった。内部を知ったら、どちらかというと陰を隠すための陽ソングにも見えてきた。なんかこれが学生時代への逆襲なのだとしたら、最高の形での逆襲なんじゃないかと思いました。

あと内輪でこちょこちょ盛り上がってる感じとか、バンドの人見知りっぽい感じとか、なんかどこか既視感をおぼえた。なんかこれどこかでみたな?ってね。

 

あとこれを最後に。

今年結成15周年・デビュー10周年に突然ギターの湯浅さんがバンドを脱退することが発表されました。

2月中旬、制作作業をする予定だったスタジオに現れず、連絡も取れない状態が続きましたが、その後、第三者を通して、今後Base Ball Bearでの活動を続けることができないという意志表示を受けました。以後数日間、様々な方法で湯浅本人との話し合いを試みましたが、結果それは叶わず、Base Ball Bear及びSony Music Artistsは、残念ながら今後Base Ball Bearの4人での活動は難しいとの判断に至りました。

Base Ball Bear 公式サイトより) 

という、今年大きな転機を迎えたベボベです。ずっと学生の頃から一緒にやってきた仲間が、演奏は4人だけで!というバンドの唯一のルールとしてやってきた仲間が、このタイミングで理由もわからず脱退してしまったという、なんとも不思議な事態。「音楽性の違い」という言葉をよく耳にしますが、バンドって本当わからないものだなー。変わることと変わらないことの選択を日々迫られる世界だからだろうか。今回は理由さえもわからない様だしね。ジャニーズとはまた違って内部への入り口が沢山あるからこそ、難しい世界です。

でも、これはもしかしたら不謹慎かもしれないけど、私はなんかワクワクしてます。ファンからみたらふざけんなと思われるかもしれませんが。次に踏み出す一歩がどんな踏み出し方なのか、それがどう転んでいくのか、めちゃくちゃ重要ですよね。その瞬間がとても楽しみです。アー写が今はロゴになってるけど、これからどうなるんだろう。そんなところも楽しみです。頑張れベボベ

 

 

こんな感じでここまで派生しましたが、みんな元気かな!!起きてるかな!!!ここまで読んだ方、これはもう私が約一ヶ月で集めた備忘録なのでさらっと流してください。ここまで辿り着いてしまったバンドファンの方々がいたら、すいませんでした。バンドマンって掘るとキリなさそうですね!

あとジャニーズとの違いを感じたのは、やっぱり「楽曲」「魅せ方」どこに一番重きを置くのかってところが決定的に違うのかなと。楽曲に全力を注ぐことが第一なバンドマンに対して、ジャニーズはその楽曲の魅せ方にとことんこだわってると思うので、根本が全く違うんだなと。

 

 

小出さん、掘り甲斐のあるめちゃくちゃ面白い人でした。今回は内側の面からスコップ入れたので、外面である音楽の話がより面白く感じました。ニャーゴはこれからも観ようかな。それ以外にも、「アイキャラ」という日テレ深夜番組でもヲタク全開してるそうですよ。

なんか小出さんを吸収していると、頻繁になにかの既視感を覚えた。それが何かはちょっと上手く言葉で見つけられないんだけどね。あんなとことか、それとかが……うーんなんて言ったらいいんだ。

 

 

あと小出さん、下町の小岩出身なんだって。へえ〜。へえ〜〜〜〜ん。

 

 

12月26日追記。先日朝井リョウさんのニャーゴを見ていたら、小出さんは「構造ヲタク」であると語られていました。本を読むときも映画を観るときも構造的に物語を捉えてしまう人なんだそうです。その構造ヲタクという一つのワードを聞いたときに、私の中で全てがスッと浄化されたというか合致した。これまで私が挙げてきた小出さんヤバい項目の原因を辿れば、その殆どが「構造的に捉えてしまう」から派生しているとわかるのではないでしょうか。あー、繋がった。 あとニャーゴ、今大変みたいですけど稀に観てます。私が注目するコンテンツは途端に終了するという、千鳥的なアレがどうやら私にはあるようです。すいません。でも応援してます。

 

*1:部長を務めている。部員は主にハマ・オカモトオカモトレイジ福岡晃子M-ON!MUSICにてWeb連載を持つ。http://www.m-on-music.jp/series/eigabu/

*2:「それって、for 誰?」part.1:王道の邦楽ロック臭が漂う曲。冷静にめっちゃ怒ってる。

神々LOOKS YOU :J-POPに寄せられている気がする。タイアップソング感がある。

文化祭の夜:かと思えばめちゃくちゃファンク。音が全体的にやらしい。

short hair:かと思えばメロウな曲。このPVの本田翼ちゃんがとてつもなく素敵。この空気感どこかでみたことあるなと思ったら監督が児玉祐一氏でした。さすが。

*3:前アルバムでやり尽くした感があったため、新たなベボベの形を!という意気込みもあったそう