![ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集) ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41TQ3K3C6GL._SL160_.jpg)
- 作者: なかがわりえこ,おおむらゆりこ
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1967/01/20
- メディア: ハードカバー
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こびとの さとしと かずなりは ちいさな かごを
もって、 にんげんかいへ でかけました。
ぼくらの なまえは さとしと かずなり
このよで いちばん すきなのは
おかねと けんりょく
さとし かずなり さとし かずなり
がらくたを かご いっぱい ひろったら、
おへやに もどって やふおくに だそうね
おとしものを かご いっぱい ひろったら、
こうばんに とどけて しゃかいてきちい あげようね
と、2ひきが はなしながら いくと……
まあ! みちの まんなかに、とても おおきな
たまごが おちていました。
「やあ、なんて おおきな たまごだろう。
こんなに おおきいと ちょっと ひくよね」
と、さとしが いいました。
「かんぜんに あやしさきわまりない とらっぷだ」
と、かずなりが いいました。
「まあでも、これ かかってあげないと にんげん かわいそうだね」
と、さとしがいうと、
「こんごの つきあいに えいきょう しそうだもんね」
と、かずなりも しぶしぶ さんせいしました。
ところで どうやって もってかえったら いいでしょう。
「この たまご、あまりに おおきくて、いらいら してきた」
と、さとしが いいました。
「ちゅうとう すたいるで いく?」
と、かずなりが あたまにのせて いいました。
「それ ぜったい とちゅうで かずなり ぬけるでしょ」
「んふふ そんなことないよ」
2ひきは とりあえず たまごを おっぱいに してみました。
2ひきは とりあえず おっぱいを わろうと しました。
2ひきは あきて、しばらく いちゃいちゃ しました。
さとしは ぽつりと つぶやきました。
「ここに おなべを もってきて ここで かすてら つくろう」
「うん、それ おれが だいぶ じょばんで いったけどね」
かずなりは つっこみました。
さとしと かずなりは うちへ かえって、よういを しました。
いちばん おおきな おなべ、こむぎこ、ばたー、ぎゅうにゅう、
おかね、ほけんしょう、Tかーど、あいぱっどを 2だい、ぽけっとわいふぁい、うえすとぽーち。
げんばに つくと、さとしと かずなりは、まず、わいふぁいを さがしました。
「よし、すたばが ちかくにあったぞ!」
と、かずなりは いいました。
「たまご わるよ」
と、さとしは いいました。
2ひきは とりあえず たまごを おっぱいに してみました。
2ひきは とりあえず おっぱいを わろうと しました。
さとしと かずなりは われないので あきました。
なんやかんやで たまごを わりました。
さとしは、いそいで たまごを ぼーるへ
ながしこむと、おさとうを わすれたことに きづきました。
「まあいっか」と、かきまぜて、ぎゅうにゅうと
こむぎこを いれました。
そのあいだに かずなりは さとしの じゃまを しました。
ころぼっくるの わざとか つかって なんやかんやして
ふたをすると、かまどへ かけました。
ぼくらの なまえは さとしと かずなり
このよで いちばん すきなのは
おかねと けんりょく
さとし かずなり さとし かずなり
うたいながら、やけるのを まっています。
「ぶちょうと こぶんじゃん」「こんしゅうの じゃんぷ まだ?」「ねえ ここのいんとろの ふりつけだけどさあ、」
と、にんげんの おともだちが、あつまってきました。
そうとも、かすてらづくりの さとしと かずなり
すきまさんぎょう さとしと かずなり
じゃんぷは おととい わたしたよ
「さあ、できたころだぞ」
かずなりが おなべの ふたを とると、
まあ! きいろい かすてらが、
ふんわりと かおを だしました。
「やあ、うまそー!」「やるじゃん すきまさんぎょう!」「じゃんぷ なくしたわじゃあ」
みんなは めを まるくして、
かんしんしました。
まずは 5にんで かんぱいしました。
その おいしかったこと!
3にんの おいしそうに たべるすがたを みて、
2ひきは とても うれしく なりました。
たらふく たべたあとは ねむくなります。
5にんで なかよく ざこね しました。
さあ、このあと さとしと かずなりは なにを はなしたと おもいますか?
「これ またやるべき…?」
「もう いんじゃない?」
「うん もっかいは きついよね」
「さすがに ないね」
「じゃんぷ かってあげないと」