愛がたどりつく場所

完全なるぱる!フラットににのみやくん!

期待しない強がり

 

2025年の5月、ゴールデンウィークが終わった直後、嵐が活動を終了することを発表しました。

その発表を直に見て直後に感じたリアクションがこれ。

活動を終了することを発表したと同時に、来春、最後にファンの前でコンサートをすることまで発表されました。その活動終了をする約1年前になる日に発表、というわけでした。

 

なんだかやっと消化される、地縛霊が解き放たれるような気がして、ハァーー!と大きな息を吸って吐きたくなる感じ。そんでもって、久々に嵐5人の顔と姿を1つの画面で見た時の、感動というよりは、うお!みんないんじゃーん!なにしてんだし〜〜(ニヤニヤ)みたいな浮ついた気持ちまででてました。それも嵐は喧嘩別れとかではなく、わりと定期的に5人でプライベートや仕事の話で集まっていたことをメンバーが話してくれていたので、それがたまたま目にできたという感覚でとてもニヤニヤしてました。

 

それでもって、この前二宮くんが42歳の誕生日を迎えた当日。

嵐から動画も届いてました。私はいつものマイバースデー動画が今年も来たか〜というテンションでいたのですが、どうやらよくよく文面を見ると、嵐の5人で撮影をした動画でありそうだった。エッそんなちゃんとしたコンテンツ届けてくれんの??

たまたまこの時期仕事でしこたま忙しかった私は当日すぐには見れず、その二日後くらいに寝る前その動画を再生してみると、嵐が一室に集まってなんかパーティーみたいなのをしようとしてる様子。そして動画尺が30分弱。というのを見て、アッこれ多分今サクッと見れねえやつじゃね??ちゃんと見なきゃなやつじゃね??と思いすぐ閉じた。それで忘れるように寝た。

 

次の日の朝の電車の中、プレイリストでどんな曲を聴いていても、あの5人が一室でなにかしようとしてる景色が忘れられず、動画の半分くらいやっと再生することができました。そこにいたのは5人で1つのテーブルを囲んで近況をお酒飲みながらだべってる嵐。そんなよく見ていた光景と、よく見ていた掛け合いが広がっていて、なんか一瞬嵐休止なんかしてなかったんじゃね?(しっかりしてる)という気持ちまで起きていました。大野くんが嬉しそうに段々普通のテンションでだべってたり、いつものように相槌する4人がいたりとか、なーんかめちゃくちゃ良い雰囲気だった。

嵐はすげーなと改めて思いました。こんなに5年近くの時間の距離があったのにこの15分くらいで一気に詰めてくるんだもん。どう考えてもおかしいな。みなさんもそう思いませんでした?なんか去年の誕生日動画もこんなんだったよな?みたいな。(そんなことない)

 

朝の通勤では途中までしか見れなかったのですが、帰りに残りの動画を再生した。残り10分くらいを残して締めに入ろうとしていて、ちょっと疑問に思ったら、なんと、嵐が歌うと言うのです。え!すごー!と素直に思った。この流れで歌までうたうんやー!と。歌った時の感想をワクワクしながら嬉しそうに照れ臭そうな顔で5人がしてるのを見て、初めてうわ〜〜なんか新鮮だな〜と思いました。こんなに歌った時のことを噛み締めるように話してるの面白いなぁと。しかも、ファンの人がどう思うんだろう?絶対嬉しいでしょ??やるでしょ??みたいな感じで、ワクワクしてるように私は見えたのです。嵐は従順で、おもしれー男たちだなと思いました。

 

そこでやっと歌われた「カイト」。それを見て、途中で私はそこで初めて「あれ?」と思いました。「あれ、なんか泣きそうだ」と。それまでなんてことなく見ていたのに、そのままの流れで見ていた嵐が歌う姿を見て、なんか電車の中で急に泣きそうになってしまって、自分でもめちゃくちゃびっくりしました。

なんせ、私は嵐が休止すると発表してからこの動画の直前までずっと、嵐のことで泣いたことがなかったです。休止はもちろん言い表せないほど心にグサグサきたけど、それ以降はなにか覚悟をして見守っていたし、この時期の2年くらい、嵐のことをずっとどこかで俯瞰して見ているところがありました。それは熱量が低かったというわけでは全くなく、いろんな事情ありけり。

嬉し涙も寂し涙も悲し涙も一度も出たことなくて、それは嵐がいろんな術を使ってなるだけいつも通りを届けようとしてくれていた安心感があったからだとも思います。なんてドライな人間なんだと思われるかもしれませんが、でも私は自他共に認めるメンタル強靭マンで、滅入ることなんて滅多になかったからかも。

 

嵐が活動を終了すると聞いても涙が出ることはなかったそんな私なのですが、カイトを歌う嵐に急に電車の中で涙目になってしまいました。正直カイトは私そんなに好きな曲でもありません(ひどい)いつまでもだったら大号泣してるかもしれません(あるわけない)なのになんでこんなに泣きそうなんだろうなと鼻の奥がツンとして危なくなりながら、なんとか見終えました。嵐の嬉しそうに歌う姿と層の厚い私の一番大好きなあのユニゾン。それはいつだって再生して聴けるのに、5年経って歌う嵐のカイトは、やっぱり違いました。

私、強がっていたのかなぁと思いました。やっぱり嵐がいないこの数年間、ずっと寂しかったのかなぁと。嵐が活動を終了してしまうことよりも、この数年の寂しさを思ってふいに出てしまった涙だったのかもしれないなと。

嵐のいないこの数年、正直にちゃんと悲しかったし、寂しかったのだと。強がっていたけど、戻ってくるかはわからないし、きっと自然消滅なことだって全然ありえなくない状況ではあるし。まわりからは解散と認識されていて、まぁその認識でも別にいいしなと思ってた。「期待しない」という大切なことを心に刻んでいたのかもしれません。そうでもしていないと、きっと心が潰れてしまうから。そんな「期待していない」なかで、急に戻ってきた嵐。…いやそりゃ泣いちゃうか。嵐のこと、本当にずっと好きだったんだなーとじわじわーっといろんな気持ちが溢れてきたカイトでした。

 

嵐が活動終了を発表して、どこかのタイミングで久々にブログで自分の気持ちを整理しようかなーとやんわりと思っていましたが、この瞬間を忘れたくなくて、今このカイトの感情を刻んでおこうと先に思いました。整理はもっと、嵐と一緒に、時間をゆっくりかけながら。

 

こんな一瞬の出来事の話なのに、長々と書いてしまいました。でも、それくらい私にとってはめちゃくちゃ珍しい出来事だったので、残しておきます。

 

休止前にサブスクを解禁した時、「音楽は残り続ける」ということを、松本くんが言っていたと思います。

その音楽に、もう一度本人たちがマイクを手にとった姿を一生懸命に刻む一年が始まる。私にとっては、最初で最後の最も愛したグループです。

 

今度はちゃんと、正直に、期待してみよう。